甲虫雑感録97版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



クロハナコメツキ 10/06/17
体長7.5ミリ。全国の雑木林に広く分布している。上翅はほぼ平行で先端で強く細まる。
ムナクボミゾコメツキダマシ♀ 10/06/17
体長6.0ミリ。前胸にある対の笑窪(凹み)が特徴。
梅雨入り 10/06/16
関東の梅雨入りの翌日に梅雨入り宣言とは・・・。北東北は関東と比して入梅明けがいつもだらだら遅れるのでもう少し延びるかと期待していたのに残念。
森のトンネル 10/06/15
東北南部まで入梅宣言が行われ、全国的に雨のようだ。まだ北東北は入梅していないが、今のうちに数を稼ぎたい。
ズグロアラメハムシ  10/06/15
体長5.6ミリ。通称ウラジロと呼ばれるヤナギ系の葉に止まっていた。アザミオオハムシに似ているが上翅の隆起ヒダがないことで一応確保したが正解だった。
イツモンナガクチキ  10/06/15
体長7.5ミリ。峠から登山道に逸れて直ぐの森の中。ハエみたいに草木の間を飛ぶ虫がいる。小枝にとまると枝の周りを走り出す。チラッと黄色い斑点模様が見える・・・見たことのないナガクチキのようだ。絶対捕らなくちゃ。危険を感じると直ぐ飛ぶ。こういったタイムラグなく瞬間飛翔する甲虫は「傘に叩き落としてから」などと考えていると失敗する。5つの紋が種名の根拠だが肥大した紋同士がくっつきカミナリ紋みたいだ。
ヘビ  10/06/14
ビーティング最中、樹上にいる蛇を知らないで叩いたようだ。穏やかな性格のヤマカガシで良かった。
ホソヒラタシデムシ  10/06/14
尾節を含めると22ミリもある。膨張する上翅を誇張する光沢の縦スジがグット。地方変異があり、関東から中部地方に産するものは小型で赤みが強いという。
山道  10/06/12
・・・。
ヒメツヤハムシ? 10/06/12
ドウガネツヤハムシとの違いは上翅の点刻に現われ、ヒメツヤハムシの点刻は列をなしているという。なんとなく連なっているように見えるのは気のせいか?
キベリクロヒメハナカミキリ 10/06/12
体長約10ミリ。かつてムネアカヒメハナカミキリと呼ばれたというがそのほうが分かりやすい。
日本産カミキリ大図鑑(講談社)  10/06/12
色彩、斑紋の変異が多く、右下の個体を除く他の11個体すべてがキベリクロハナカミキリとは驚く。だからピドニアは難しい。
キイチゴトゲゾウムシ 10/06/12
体長2.5ミリ。自身の存在を極力隠す「縮まる」か逃げ回る「走り」のどちらかの状態しかなく、撮影にはとても苦労する。
トネリコアシブトゾウムシ 10/06/11
体長4.0ミリ。昨年たびたび不明種として登場したゾウムシだ。図鑑に該当種はなかったが、たまたま月刊むしの「タマムシ特集号」(420号)に画像入りの小記事を見つけ判明した。
クシコメツキの一種 10/06/11
体長8.7ミリ。クシコメツキの仲間はたくさんいるが、どれも似ていて絞り込めない。

コガタクシだと思います。10mm以下のクシコメは、本種以外にマルクビクシ、オオマルクビクシとチャバネクシがいますが、いずれも触角2、3節が短く等長(本種は3節がやや長い)で、被毛も長い点で区別できます。だそうです。情報ありがとうございます。
ジュウジトゲムネサルゾウムシ 10/06/11
体長2.6ミリ。図鑑に該当種はなかったが、ネットで調べるとあった。どうも最近新種登録されたサルゾウムシのようだ。
側面像
北の沢林道 10/06/10
勤務施設から最短の林道。入り口まで車で僅か5分で到着する。
スミナガシ 10/06/10
図鑑などで樹液にスズメバチなどと一緒にいる画像はみるが、本物は初めて見た。本州、四国、九州に分布するが北東北では稀で、岩手の分布域でも沿岸と県央、県南の低山帯に限定されるという。
トゲアシゾウムシ 10/06/10
体長3.0ミリ。メリハリのある派手な紋様だが個体変異も結構あるという。クチブトゾウムシの仲間としては口先が尖って突き出す変わった形をしている。トゲアシクチブトゾウムシと和名が変更されたとの情報もある。
側面像
ルリハムシ 10/06/10
美しい金属光沢。地域変異が存在し、九州・四国に分布するものは前胸や脚がオレンジ色の個体がいるという。
イボタロウヒゲナガゾウムシ  10/06/09
体長約3ミリ。ハシドイなどモクセイ科樹木の枝がびっしりと白いロウ状物質で覆われる。この白い部分がイボタロウムシで障子などの滑りのための潤滑剤として利用される。名前からするとこの木に付くのだろうか。
モンキアゲハ(3)?  10/06/09
なんと驚きの3日目も同じ場所にいた!。デジカメよりも捕虫網を優先し捕獲する。モンキアゲハではなくオナガアゲハ♂と判明。黄紋はオナガアゲハやクロアゲハの♂にも存在し、ともに盛岡あたりではほとんど見かけない種なこともあり、黄紋=モンキアゲハと早合点したことが間違いの原因だった。
峠  10/06/09
今日も峠に来ている。標高は500mくらいだと思う。高電圧線鉄塔の奥に見える山頂で850mくらい。
クロツヤヒラタコメツキ  10/06/09
体長8.5ミリ。保育社甲虫図鑑VにおいてCalambus sp.として図示されているコメツキだという。

その後、学名の適用は決着が付きCalambus japonicus (Fleutiaux,1902)クロツヤヒラタコメツキとなっています。(和名はそのままです)。だそうです。情報ありがとうございます。
トホシハムシ   10/06/09
峠で採れたハムシ2個体だが裏面がまるで違う。別種なのだろうか?トホシハムシはかわった習性で知られ、雌が卵塊と孵化した幼虫の番をするという。 トホシハムシの解説に頭部の後半が黒いとあり、全体が黒い場合は別種なのか?。
裏面  10/06/09
(一応、オンマウスで裏面画像になる仕組みだったが JavaScript を外す際、並べるだけにした。)別種なのだろうか?。ま、個体変異としては違いすぎるやろの例として。
モンキアゲハ?(2)  10/06/08
岩手のモンキアゲハについてさらに調べると、陸前高田市青松島の標本はなんと虫食い!により消滅し、ラベルのみが残っているという。そして宮古市浄土ヶ浜は目撃による情報で、大船渡市越喜来の場合はビデオ撮影による。つまり県内産のモンキアゲハ標本は存在しないわけで途轍もない惜しいことをしたことになる?。まさか今日はいないだろうと思いながらも現場に来て見ると・・・・「いる」。左下にサビハネカクシが写っているので獣糞みたいななにかが惹きつけるのだろうか。飛んでいる時は確かに見える黄紋も着地しているときは隠れてしまうので、結果的に撮影は今日もうまくいかなかった。でもかすかに黄紋の端を捕らえた画像があった。それがこれだ。
クシコメツキ  10/06/08
体長14.4ミリ。北海道から九州まで広く分布する普通種。
ベニモンヒゲブトタマキノコムシ  10/06/07
体長2.6ミリ。カタベニタマキノコムシ(甲虫雑感録84版)より赤紋が後方へ伸びる。
シロホシテントウ?  10/06/07
体長4.8ミリ。前胸に白紋が見られないことからこの種としたが・・・。白紋は1-2-2-1に配列し、側方の2紋は上翅側縁に接する。
モンキアゲハ?(1)  10/06/07
画像には写らなかったが、飛んでいる姿には確かに背中に黄色の紋があった。黄紋=モンキアゲハ?。手元の資料によると、陸前高田市青松島において迷蝶としての記録があるほか、宮古市浄土ヶ浜、大船渡市越喜来などに現われた情報があるだけである。
ミヤマベニコメツキ♀  10/06/07
体長8ミリ。ニホンベニコメツキと比して個体数は少ないようだ。前胸にある隆起のなかに十文字の溝がある。ミヤマベニコメツキの会合線は黒くならないといわれるが、この個体の場合、会合線を挟むように薄い黒い筋が走る。

両種の違い:ミヤマベニコメツキは、前頭前縁(頭の出っ張った部分)が淡色になり、ニホンベニでは濃色(濃色で前頭淡色部が囲まれる)になるのが一番判りやすい差と思います。だそうです。情報ありがとうございます。
ミヤマベニコメツキ♂ 
ベニボタルと同様、♂は櫛状の触角を持つ。


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