甲虫雑感録57 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



コブヤハズカミキリ  06/08/01
甲虫の語源は甲冑(かっちゅう)を連想する硬い鞘羽からきているとおもう。カブトムシやシロスジカミキリよりも硬い鎧をまとうといえばこの種が代表格。ここ2〜3年は会えなかったため記載できなかったが、年によっては多数見かけることもある。ルッキングが主体だと盛夏の今が旬(ピーク)のような気がする。
トビハムシの一種 06/08/01
金属光沢鏡面仕上げのトビハムシ類は多いが、このトビハムシは点刻が強く、上翅の凸凹が際立っている。
ヒゲナガビロウドコガネの仲間  06/07/31
特徴のある触角が写っていないが、マダラ模様の上翅はヒゲナガビロウドコガネ系である。 黒い頭部とオレンジの前胸など種名を特定する条件は揃っていると思うのだが詳しい図鑑がない。
ヒメモンシデムシ  06/07/31
車に潰されたヒキガエルに付いていた。てっきりヨツボシモンシデムシだと思ったが、黄斑紋やオレンジ色の触角の位置に微妙な違いがある。
ホソカッコウムシの近似種  06/07/28
体長約8ミリ。これまでホソカッコウムシは知らなかったが、なんとなくこんな感じの甲虫が図鑑に載っているのだけは記憶していた。画像を図鑑のホソカッコウムシと見比べると前胸の色と前腿節が異常に長いことが異なっている。ま、近似種ということで・・・・。
アカオビニセハナノミ?  06/07/28
体長3〜4ミリ。ナガクチキムシ科の甲虫は深山性の種が多いがアカオビニセハナノミは平地や低山地のキノコにふつう。
ナガタマムシの一種  06/07/28
体長約7ミリ。ナガタマムシ亜科は難しい。
追記:種名判明。エリトラの中心線の後部に銀白色の短毛があり、色が、紅色とくれば、ベニナガタマムシ。kさん情報ありがとうございます。
ゴミムシダマシの不明種  06/07/27
体長13ミリ。ミツノゴミムシダマシの仲間だが、頭部の突起などの特徴が少なく種名が絞れない。♀である可能性も高いが、図鑑に♀の情報はほとんどない。
ウスモンオトシブミ  06/07/27
初夏ではなく今の時期に現れるのはただ見つけられなかっただけかも。
ルリボシカミキリ  06/07/27
輝く水色が美しい種ではあるが、 標本にすると急速にくすんでくるのはなぜだろう。裏山にて。
裏山  06/07/27
施設の裏山は間伐をしたため明るく、森より林という感じ。
キスジトラカミキリ  06/07/26
数年前、東北電力高圧送電線走行下のコナラ伐採木に大量の本種を確認したことがあるが、それ以来の再会である。
カタアカベニボタル  06/07/26
前胸のパターンでいうとスソアカベニボタルだが、上翅の色彩ではカタアカベニボタル。双方スミアカベニボタル属なので、もしかするとこの属の前胸は似通っているのかも。
アカスジキンカメムシ  06/07/26
滅多に触手の伸びない甲虫以外だが、ついレンズを向けたくなる カメムシの代表美麗種。全国的には普通種なのだろうが宮城や青森の昆虫同好会雑誌に採集しただけで記事になるとは、北東北における珍品カメムシなのだろう。
アオオビナガクチキ  06/07/26
体長4.2〜9ミリ。画像では見えないが、小あごひげが大きいのが特徴で、前節より少し太い。 上翅は灰白色毛が白横帯になる個体と全体に覆われる個体とがある。また、肢は黒いものや褐色のものがある。
オサシデムシモドキ  06/07/25
シラオビシデムシモドキと同様、上翅から三角形の腹部がはみ出しハネカクシの仲間だというと が分かる。
ヒメボタル  06/07/25
ナガハナノミ科など 黒い体に前胸が赤い甲虫は多いが腹部端の蛍光部を見てホタル科だと知る。 森林を生活圏にする陸生のホタル。 県北の折爪岳は100万匹?にも及ぶ大量のヒメボタルの発光で有名だという。
不明種  06/07/25
正午頃から晴れる。梅雨とはいえ久しぶりに太陽をみたような気がする。 肩に紋のあるハネカクシは非常に多く、種名の特定までいかなかった。
ハラグロカミキリモドキ♂  06/07/24
過去に2度この種名で掲載しているが今あらためて2種を並べ見直すといかにも怪しい。このサイトを図鑑として利用することの危険を理解できるだろうか。3度目の正直で触角の特徴からこの種を特定してみた。
セミスジコブヒゲカミキリ♂  06/07/24
雨が降ると行動範囲が極端に制限されるが、それが立ち枯れ菌糸を訪れるきっかけとなった。ひげの長いカミキリが小枝に張り付き菌糸をなめている。体長13ミリ。触角は5センチを超えるから体長の約3.8倍以上もある計算になる。
カタモンミナミボタル  06/07/21
雨の外壁チェック。静止しているときは前胸の下に頭部が隠れている。
ムナグロツヤハムシ  06/07/21
クルミやケヤマハンノキの葉裏には雨を避けるムナグロツヤハムシが付いている。色彩変化の多いこの種の特定には前胸前部にある突起を確認する。
オオルリハムシ  06/07/21
雨のため施設外壁をチェックする。ピロティの柱になんとオオルリハムシが付いているではないか。道路や駐車場のアスファルトを横切ってきたと考えるには無理があり、おそらく飛んできたのだろう。ん?本当に飛ぶのだろうか。
ケシマグソコガネ族 ホソケシマグソコガネ  06/07/20
体長3ミリ。前胸に浅い横溝が存在する。
コケシマグソコガネとホソケシマグソコガネのどちらかで迷っていたが、後者ではないかとの意見が寄せられる。そういえば前胸の横溝が太い1コだけじゃないようにも見える。
ヘビ  06/07/20
大自然は無条件で濃厚な甲虫を提供してくれるわけではなく、それなりの危険をも含有する。マムシは理由もなく突然噛みかかることはない。係わり合いを避ければそれほど恐ろしい動物ではないと思うのだが。
カシルリオトシブミ  06/07/20
美麗種として有名。普通種なのだが3〜4ミリと小さいうえ、近づくと直ぐ落ちて逃げるので接写の難しい被写体といえる。
コクワガタ  06/07/20
職員の中でも私の「虫好き」は知れ渡っており、時々頂き物がある。昨日はカブト、今日はクワガタであったが、とんでもない貴重種が紛れ込む可能性も否定できないので外せないルートではある。
ダイミョウコメツキ  06/07/19
オレンジ地に黒点とは分かりやすい派手な紋様。♂と♀で前胸の形態に違いがある。
フタオビノミハナカミキリ  06/07/19
フタオビヒメハナカミキリとも呼ばれる。
チャイロヒメハナカミキリ  06/07/19
道脇の白い小さな花が密集し塊になってるオニシモツケ?に群れる甲虫を狙う。二又の尾部が反り返ったハサミムシのような虫と共に多いのがこのヒメハナカミキリ。
不明種  06/07/18
ジョウカイモドキあたりかと見当をつけるがこれだけ触角の長い種はごく一部に限られ、それも該当はないような・・・・。
ヨツボシナガツツハムシ  06/07/18
約10ミリの体長や短い触角からハムシの仲間には見えない。頭部がほとんど隠れることや触角が小さいことはテントウムシに擬態している様にもみえる。
クロナガハムシ  06/07/18
体長7ミリ。クビボソムシ属にも似ているが・・・。
ジュンサイハムシ  06/07/18
飛翔中の個体を捕らえる。大部分の甲虫の飛び方は独特で分かりやすい。これは前羽を飛行機のごとく固定翼とするためで、少ない推力で揚力を得られる合理的な方法なのだがスピードが出ないことや急に方向転換できないことなどの特徴を生む。
クロタマゾウムシ  06/07/13
体長4ミリ。危険を感ずると丸まり、転がりやすい体形になる。
ノミハムシの一種  06/07/13
体長2.5ミリ。頭胸部の赤いトビハムシは限られるが、詳細な種名までは進まない。
カミナリハムシ  06/07/13
雨のため施設外壁のチェックだけにする。普段よく見るアカバナトビハムシより大きいのでこの名にしたが、明確な根拠があるわけではない。
ナミモンコキノコムシ  06/07/12
そろそろ終わりといいながら、相変わらず立ち枯れキノコ詣(もうで)が続いている。今日はコキノコムシ科2種。体長3ミリ。上翅後部の波型紋は普変だが上部のうすいプチプチ紋は変異が多くまったく見えなくなることもある。
ヒゲブトコキノコムシ  06/07/12
体長4ミリ。国内に産するコキノコムシ科は7属26種が知られる(古い情報?)。
ヨツボシゴミムシダマシ  06/07/11
いつもの立ち枯れキノコにこの種が集まりだした。
コメツキムシの一種  06/07/11
黒色のコメツキと異なり結構特徴があるので簡単に同定できると思ったのだが。
ハネカクシの一種  06/07/10
この種の標本は腹節が縮み生体とは著しく形態が異なっているものと想像される。つまり、図鑑による種名調査は難しい。ところでハネカクシ類の体長とは頭部から腹節端までと思われるのだが、乾燥標本による計測が基になっているのだろうか。
ハネカクシの一種  06/07/10
ウスモンキノコハネカクシあたりが近いと思われるが。
セアカナガクチキ  06/07/07
木の表面を覆う白い菌糸も乾燥した部分が目立ちはじめ、そろそろ終わりかもしれない。

体長約10ミリ。赤い毛が密集している。
シャープキノコハネカクシ  06/07/07
シャープとは国産離れしたネーミング。
クロコキノコムシ  06/07/06
体長約7ミリ。ケースで撮影時は透過光も影響するので実際より明るく見える。
トケジヒメナガクチキ  06/07/06
体長約7ミリ。触角の第3〜10節は三角形。
ヒメクロデオキノコムシ?  06/07/06
体長約5ミリ。上翅の点刻は列を作らない。
ズグロホソオオキノコ  06/07/06
体長約3ミリ。頭部、触角、符節を除く脚は黒色。肩から斜行する赤い斑紋が特徴である。
アミモンヒラタケシキスイ  06/07/06
雨降りだったが傘を差して例の立ち枯れ木へ直行する。さすがに甲虫数は少なめではあるがなんとか数種を持ち帰ることができた。(現地撮影は断念) 体長約3ミリ。マダラ模様が特徴のヒラタケシキスイ。
不明種  06/07/05
立ち枯れ菌糸に結構数は多いが体長は2〜3ミリと小さい。デオキノコの仲間だと思われるが絞りきれない。
クロモンキノコハネカクシ?  06/07/05
完全一致したわけではないので?をつけたがきわめて近いと思う。相違点は黒い前胸に黄褐色の縁取りがあるかないかだけ。
マルモンニセハナノミ  06/07/05
立ち枯れ白色菌糸ではなくゼラチン状のキクラゲの方に付いている。個体により体長の幅は大きいみたいだ。
フチグロリンゴカミキリ  06/07/05
昨日発見の立ち枯れ菌糸物件に向かう途中で発見。不思議とリンゴカミキリ系は必ず葉の裏にとまる。
ヒメオオクチキムシ?  06/07/04
オオクチキムシより体が細いのでヒメオオクチキムシあたりに見当をつけるが、体長が約15ミリもありヒメオオクチキムシの範疇を超える。
キノコアカマルエンマムシ  06/07/04
体長約4ミリ。赤いエンマムシは種数が限られるので簡単に判明した。黒かったらおそらく判からなかっただろう。
立ち枯れ菌糸に集まる甲虫群発見!  06/07/04
ここ連日の長雨のせいかコナラの立ち枯れに白い菌糸が取り巻き、そこに集まる甲虫ですごいことになっている。ヒメデオキノコムシが一番多くその数50くらい、その他の甲虫種も半端でなくハネカクシ類だけでも5種は超えるだろう。昼休み内という時間制限があるのですべてを1日だけで撮ることは不可能だが、少しづつ数日かけて紹介することになるだろう。
ズグロキハムシ  06/07/04
しばらく不明種扱いだった。 頭部だけが黒いがムナグロツヤハムシではない。形や印象はミヤマヒラタハムシに近いが上翅の色彩が異なる。
オオヒラタエンマムシ  06/07/03
伐採木に光沢の強い甲虫が付いている。体長は約9ミリもあるが体厚はとても薄い。
マダラヒゲナガゾウムシ  06/07/03
体長約3ミリ。ヒゲナガゾウムシにしては顔に特徴が乏しく触角も短い。


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