甲虫雑感録135版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



クロアシコメツキモドキ   13/06/25
体長10.0ミリ。ぜんまいなどシダ類に多い。エナメル質の強い光沢。前胸前角は突出する。
ルイスコメツキモドキ   13/06/15
体長7.3ミリ。前胸前角の丸みが強い。
ノリウツギ   13/07/27
下のヤチダモノナガキクイムシが採れた所に来ている。シナノキ伐採木のいくつかはそのまま残っていたが、甲虫の気配は薄い。そのかわり横のノリウツギの花が賑やかで昆虫で蒸れかえっている。
メスアカキマダラコメツキ(♀)  13/07/27
体長7.5ミリ。山地のノリウツギの花で得れれることが多いという美麗コメツキ。同網ではないが↑画像のノリウツギ塊で♂♀得られた。
メスアカキマダラコメツキ(♂)  13/07/27
体長6.5ミリ。派手な♀と異なり♂の斑紋は黒化傾向が強く、わずかに3対の薄黄点を残す個体が多い。とても同種とは思えない。
ミドリカミキリ   13/07/27
クリ、ガマズミ、コゴメウツギ、ノリウツギなど各種の花に見られる。また、土場にも現れ、各種広葉樹だけでなく針葉樹にも・・・普通種といわれるが、これまで不思議にも出会ったことはなかった。やっと傘に落ちてくれた。
頭部拡大   13/07/27
裏返してもタマムシ類みたいに全身メタリック。頭頂部の彫刻はどこか古代文明の黄金のマスクみたいにカラフル。
道路脇の簡易貯木場   13/06/15
偶然にもシナノキの伐採木が積まれているのを発見し、いつものように未掲載甲虫を探す。実は下のキモンカミキリまで、この時(30分くらい)の採集の成果なのだが・・・。べつに出し惜しみではなく、文章を書くのがとても苦手で時間が掛かるのだ。
ヤチダモノナガキクイムシ   13/06/15
「ナラ枯れ」で有名なカシノナガキクイムシをひと周り大きくした容姿。一夫一婦制の生態も似ており、丸太の中でアンプロシア菌(エサ)を培養し幼虫を育てる。カシノナガキクイムシと大きく異なるのは生木よりも伐採丸太に穿孔することが多く、材質を低下させる面で重要害虫に指定されている。
たくさん   13/06/15
体長6.2〜5.9ミリ。伐採木に飛来してきた個体や、剥れかけている樹皮の下にも見つけたし、ペアの片方が体半分穿孔しかけている個体まで得られた。これまで見る機会がなかったのは、倒されたばかりの新鮮な直径20センチ以上の大きな丸太が好みだと、書かれていたので、通りかかった「時」が良かったのかも。
ゴマダラモモブトカミキリ(♀)  13/06/15
体長9.8ミリ。これもシナノキの伐採木の上を走っていた。産卵管が伸びているので性別が判りやすいが、5年前 にを載せており、腿節の太さが異なるのも雌雄の差。
キモンカミキリ  13/06/15
体長10.0ミリ。シナノキの伐採木に飛来してきた。これまで見たことがなかったのは、サワグルミなど寄生する植物を集中的に攻める採集方をしたことがないのと、産卵には夕方に飛来するとの情報もあり、活動時間帯が合わなかったのかもしれない。
側面像  13/06/15
・・・。
前から  13/06/15
・・・。
水辺の広場  13/07/10
雨の隙間をぬって近くの自然公園に来てみた。
サワグルミの花  13/07/10
橋の上からビーティング。一発めの叩きで黄色いカミキリが入る。
オニグルミノキモンカミキリ  13/07/10
体長10.5ミリ。教科書どうり食相の植物で得られた。叩ける低い位置にあるサワグルミは限定されるが、一発で入ったのは偶然か。
側面像  13/07/10
ピンが甘く画像の質は悪いが、3枚しか撮れず、飛んで逃げられた。そのうちの2枚。
グロテスク  13/07/10
サワグルミの葉を叩くと得体のしれない物体が落ちてきた。
シャチホコガ  13/07/10
他の幼虫に見られる3対の胸脚は、それほど役に立っているようには見えない。ところがシャチホコガの幼虫は足が伸び昆虫の脚そっくりに擬態している。さらに短い前胸脚は噛みつく動作をマネし、まるでクワガタの大顎みたいだ。
セミゾキノカワハネカクシ  13/07/10
セミゾキノカワハネカクシ属3種の判別法。1)前胸に縦溝の凹陥が存在しないのはキノカワハネカクシ。2)上翅は明るい赤黄色で、条溝が浅いのはアカバキノカワハネカクシ。3)前胸に縦溝の凹陥が全長にわたって深く、上翅は黒から赤褐色だが、ときに中央が黄褐色になる事もある。条溝は深い。セミゾキノカワハネカクシ
乾燥個体  13/07/10
数日後、水分を与えないと直ぐ死亡してしまった。いい機会なので実際の生体と乾燥死亡個体の体長を比較してみた。すると3/2に縮んでいる。ハネカクシのような腹節の伸びた甲虫は縮むのも大きいようだ。
大草原  13/06/01
時期はウワミズザクラの花が咲く頃
シロオビチビヒラタカミキリ  13/06/01
体長7.1ミリ。ウワミズザクラの花をビーティングしてたまたま得られたが、通常はブドウ類やサルナシの枯れづるに多いという。シロオビカミキリとして載せてある図鑑も多く、和名の混乱を招いている?。
ケヤキ伐採木  13/07/20
また繋地区から赤林山に向かう林道に入ってみた。途中、ケヤキの伐採木があったので様子を伺う。
ケヤキナガタマムシ  13/07/20
体長10.4ミリ。はじめ、クロナガタマムシかと思ったが一応確保して正解。ケヤキナガタマムシは上翅端が鋭く尖り、この特徴から他種と簡単に見分けられる。
コムラサキ(♂)  13/07/20
獣糞で吸ミネラルか。ほかに近くの雑草にとまって順番待ち?している個体やら、乱舞していた個体やら総数10羽ほどの集団だった。よく覚えていないが、すべてオスだった様な・・・・。
樹液  13/07/23
なんとか曇天で持ち堪えている。昼、裏山に登ると僅かに樹液の染み出す切り株に昆虫が群がっていた。 画像はアオカナブンとコムラサキ(♀)。
キクイゾウムシ亜科  13/07/19
体長3.5ミリ。甲虫図鑑で探すと体の細長いキクイゾウムシはたくさん載っているが、これほど短身な種はほとんどなく、唯一ムツヒゲキクイゾウムシが候補に挙がるが。
中間節  13/07/19
ムツヒゲキクイゾウムシの触角中間節は6節が特徴で、和種名の由来もここら辺りかと推測される。謎キクイゾウムシの中間節を拡大してみると7節でムツヒゲキクイゾウムシは否定される。


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