甲虫雑感録134版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



近況  13/07/22
梅雨だから仕方ないけど今日も雨。10日前にも連日雨と書いたが、梅雨が居座ってまだ開けていないのだ。 で、紫陽花。
センチコガネ(♂)  13/07/19
体長18.6ミリ。オオセンチコガネとの違いは頭楯前縁の形が弧状(センチ)か前方に突き出た台形(オオセンチ) かによる。
頭楯拡大(♂)  13/07/19
♂の頭楯は金属光沢を帯びるが、♀は帯びない。
頭楯拡大(♀)  08/07/14
比較用に用意した過去画像。
繋地区  13/06/22
勤務施設から直線距離にして10Kmほどだが、時間的にどうしても休日じゃないと無理。御所湖から赤林山方面に走る林道に入る。
サワダマメゲンゴロウ  13/06/22
これまで水生甲虫は積極的に探すことはなかったが・・・林道を跨ぐ水脈に動く甲虫を見ると、つい手にしてしまう。頭部眉間にわずかに赤斑紋があるが、他はまったく無斑紋。最大の特徴である数多い点刻列が光沢を失わせる要因だと思う。
ハンゴンソウ  13/06/22
この雑草を見るとミチノクケマダラカミキリを連想する。最近分布を拡大しているといわれるが、それも北上山地に限定されるようで、この奥羽山系で発見すこと事体、凄いことだという。時間をかけてじっくり探すのもいいかなーと思ったり、でも時期が少し遅いかなーと結局やめました。
勤務施設  13/05/31
通勤途中の朝。
ジュウシホシクビボソハムシ  13/05/31
5年ぶりに現れたアスパラハムシ。通勤途中、勤務施設外壁に張り付いていた。
裏山  13/05/31
夕方、裏山に登ってみるとてっぺんの広地に、突然「薪」が現れている。これまで、この素材で甲虫を探したことがなかったため期待で嬉しくなる。
キュウシュウヒメコキノコムシ  13/05/31
過去にも記録していたが、図鑑による産地が九州(九重山、祖母山)と記載されていたため、遠く離れたこの地において捕れるはずがないと「不明種」扱いだった。その後、本州各地で記録されていることを知る。ヒメコキノコムシ属最大の種で体長3.4ミリ内外。
大量 
コナラの薪を手に取ると、面白いようにいくらでも追加できる。割ったばかりの新鮮な薪の匂いなのか、夕方という時間帯が原因なのか?
アカバヒゲボソコキノコムシ  13/05/31
体長3.0ミリ。これも裏山に突然現れた薪の山の嬉しい成果。
触角拡大  13/05/31
膨張する前胸正中線後半は僅かにくぼむ。
コマダラコキノコムシ 
体長3.9ミリ。斑紋変化の激しいコキノコムシの黒化タイプ。尻部にわずかに斑紋が残る。
コモンヒメコキノコムシ  13/05/31
体長2.6ミリ。裏山に突然現れた薪の山。一本ずつ手に取りじっくり甲虫を探すと微小な甲虫が見えてくる 。
コモンヒメコキノコムシ  13/05/31
別個体。紋の形が微妙に異なる。
@養菌性キクイムシ?(♂)  13/06/29
体長3.8ミリ。伐採され積み上げられたホオノキの丸太の樹皮上で3頭を捕獲。すべて♂だったが♀の飛来を待っていたのかも知れない。頭頂部の内側に靡く(なび)長毛から、タイコンキクイムシ(♂)を直感したが、体型や小楯板 の大きさなどから別の種だと思われる。
A側面像  13/06/29
捕獲した時の逃げ方にも特徴があり、早足で逃げたかと思うと急にスローテンポになったりフェイントを仕掛けてくる。もしかしてアワフキムシ?と思ったほど。
B正面像と小楯板  13/06/29
過去画像↓と比較するとタイコンキクイムシの小楯板がまったく確認できないのに、この謎個体は深い溝で囲まれ判り易い。
タイコンキクイムシ(♂)  10/05/23
比較用過去画像。体長3.xミリ。河童のお皿みたいに頭頂部はに円形に凹み、その縁から茶髪の長毛が内側に向かって伸び、変化の乏しいキクイムシ科にあって独特の風貌を誇る。生活面でも養菌性キクイムシ類はとてもユニーク。養菌性キクイムシ類の親虫は,いずれもこれらの坑道の中で共生菌の培養管理,坑道内の清掃,換気,温度調整,雨水の流入防止,ダニ類の侵入防止などの作業を行い,幼虫が成虫になるまで付き添って世話をするという。
タイコンキクイムシ(♀)  11/05/23
比較用として♀の過去画像をコピー。
ニンフジョウカイの仲間  13/06/08
体長4.3ミリ。2013年日本産ジョウカイボン科チェックリスト(今坂)によると日本産ジョウカイボン科は大幅に種数が増加し、種・亜種を合わせて、371を数えるという。特にこのAsiopodabrus属は171種12亜科と数の上ではジョウカイボン科最大の勢力となった。翅があり他地域と自由に行き来できるのになぜ種分化が進むのか不思議である。
チビハナカミキリ(♂)  13/06/21
体長5.8ミリ。今年はよく見かけるハナカミキリだが、これまで載せてなかったとは。
前から 
触角第一節が黄褐色。
不明種  13/06/20
体長2.4ミリ。裏山の階段枠に用いた丸太の上を歩いていた。頭部は前胸の下に隠れるが、触角の形体からチビマルノミとも異なるようだ。
タマヌキクチカクシゾウムシ  13/06/29
体長5.1ミリ。共に房毛のあるハスジクチカクシゾウムシとどちらにするか迷ったが、体長からタマヌキの方にした。
側面像  13/06/29
近況  13/07/12
7月に入って連日雨ばかり。甲虫シーズンの盛りなのに2週間も足止めをくらうと辛い。
チビツチゾウムシ類  13/06/22
体長3.4ミリ。保育社甲虫図鑑ではダイセンチビツチゾウムシとナガサキチビツチゾウムシの2種が載っているが、 他地域においても隔離が結構進んでいるようで、本格的に調査すると莫大な種数になると予想されている。ここはチビツチゾウムシ類としておくのが賢明のようだ。
側面像  13/06/22
普段の生活圏が土中であり、腐葉土を振るったり、ツルグレンによって得られるという。地面に埋もれた朽ち枝を叩いて得られたので、付着した土に含まれていたのだろう。
キアシシリグロハネカクシ  13/04/30
体長5.1ミリ。図鑑とは上翅の色が少し異なるが、なにより独特な前頭部の形状が一致する。
ケヤキの原生林  13/04/23
今年の桜は5月の中旬までずれ込んだ。で、それより前の4月のこの時期は冷え込んで採集どころではない頃か。地面に落ちてる朽木を拾い上げては叩き甲虫を落とす。
モンチビヒラタムシ  13/04/23
体長2.7ミリ。ありがたいことに斑紋があるので他種との混同は避けられる。紋といっても濃褐色地に淡色紋であったり、黄褐色に暗色紋も存在し変化に富むようだ。触角先端節が濃淡2色に色分けされているのも特徴かな。


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