甲虫雑感録133版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



トワダムモンメダカカミキリ  13/05/28
体長約5ミリ。幣かけの滝付近。初採集だと勘違いのぬか喜び。でも、2年前の個体とは♂♀が違うみたいだし、善しとしよう。
北の沢林道  13/05/22
この林道は沢に沿って道が開けているが、その高度差は10〜30mもある。今日はその水面付近まで降りて探索することにした。
エゾハルゼミ  13/05/22
たまたまビーディングで傘に落ちてきた個体。偶然にもこの日、エゾハルゼミの初泣きを記録する。
カタモンオオキバハネカクシ  13/05/22
体長10.1ミリ。朽ちた倒木に生えた柔らかいキノコの襞に、集団で入り込んでいた。4頭も捕獲すれば雌雄両方得られると思ったが、結果的によく分からなかった。
カタモンオオキバハネカクシ  13/05/22
体長7.5ミリ。同時に得られた小個体。
頭部拡大  13/05/22
獲物をズタズタにする、この大顎は恐ろしい凶器だよなぁ。
葛丸  13/05/18
勤務施設から南西に20km。近くに有名なたろし滝がある。カエデの花で採集を試みるか。
ムネアカオオホソトビハムシ  13/05/18
体長3.4ミリ。クビアカトビハムシに似るが、より体長が大きいので判別可能。
側面像  13/05/18
体腹面は黒色。
木の上のクマ  13/07/07
伐採木の一次集積場にて、スギ丸太断面をチェックしていた。裏に回りこもうとしたその時、近くの木の梢がガサガサ動く。クマだ!。距離にして20メートルほどのニアミスだが、幸いそれほど車と離れていなかったので、そーっと後ずさりで車に乗り込み撮影した。車のエンジン音とか気にかける様子もなく、いつまでも木の花?か何かを食している。
マダラメカクシゾウムシ  13/07/07
体長7.3ミリ。この属は10種ほど知られていて、そのなかでも最も普通種。前胸中央に走る隆起線が本種の特徴だという。山地の広葉樹枯れ木に多い。
拡大  13/07/07
同属にクチカクシゾウムシとメカクシゾウムシ、二つの和名が存在するのが気にかかる。
隠れる複眼 
2点の黒い斑紋が紛らわしいが、大きな複眼の大部分が隠れる。メカクシゾウムシの和名の由来はここにあると確信する。
比較 
同属ではないが他のクチカクシゾウムシ。吻を格納した状態で複眼が露出している。
ウワミズザクラ  13/06/01
岩手山山麓の広大な草原にきている。草原と原生林との境界は、見渡す限りウワミズザクラの花で埋め尽くされる。 それほど虫を集める花ではないといわれるが、下欄のアオグロアカハネムシ数頭をはじめいろいろ得られた。
ケシジョウカイモドキ  13/06/01
体長4.0ミリ。Dasytes vulgaris Nakane。春先から白い花でたまに得られるが、大量にいるケシキスイやキスイモドキに比して極端に少ない。
アオグロアカハネムシ  13/06/01
体長4.0ミリ。Tydessa lewisi (Pic)。以前からケシジョウカイモドキとは異なると気になっていたが、意外にもアカハネムシ科とは驚き。触角の第2、3節が黄褐色となることでケシジョウカイモドキと区別ができるというが・・・・。
ニセケシジョウカイモドキ  13/06/25
体長4.1ミリ。 Dasytes basicornis Nakane (Pic)。通常のケシジョウカイモドキとは異なり触角第2、3節が黄褐色となる。つまり触角ではアオグロアカハネムシと区別できないことになる。いつもの峠付近で採集。
マツクイムシ  13/06/17
あれー?いつの間に。サビ色に枯れた松がとても目立つ。過去画像で確認すると一月前の桜の季節には、まだ黒緑だったことが判る。サビ色は急即に進むんだ。
タマキノコムシモドキ科  13/05/22
体長1.2ミリ。樹皮をはいだ丸太のツルツルした表面を微細な甲虫がたくさん歩いている。図鑑の画像と違い黒ではなく黄斑を持っている。
縁毛  13/05/22
判りにくいが、後翅に顕著な縁毛がある。
キクイムシ  13/06/04
夕方、裏山のふもとに来てみた。樹皮を剥いだまま放置してある杉の丸太には、ゴマ粒のようなキクイムシが一斉に穿孔しようとしている。
キボシチビヒラタムシ(♀)  13/06/05
体長4.1ミリ。裏山に急遽できた薪(まき)山を一本づつ丁寧にながめ甲虫を探す。意外にもコナラ樹皮と同化し保護色となって、動かないと判りにくい。3個体得られたがすべて♀で、その中の1頭は3.1ミリと極小個体だった。
キボシチビヒラタムシ(♂)  13/06/26
体長3.8ミリ。裏山。♂♀の違いは触角に現れ、♂は3節以降幅より長さが明らかに長い。♀はやや数珠状。
北の沢林道  13/07/02
勤務施設から最も近い林道。幣掛けの滝のすぐ上が林道の入り口。最近は体調の関係で峠に行くのもシンドイので、近場で妥協する。ラッキーにも石の上に新甲虫を発見。
ヒメジョウカイモドキ  13/07/02
体長3.2ミリ。尾節板の先端はオスでは深く切れ込み、メスでは中央が溝状にくぼみ、先端はわずかに湾入する。の解説からこの個体は♀と思われる。
触角拡大  13/07/02
触角5〜10節が鋸歯状。
大白沢部落  13/05/31
勤務施設から南西に500m。道路脇の落ち葉を払って小甲虫を探す。
フタモンヨツメハネカクシ  13/05/31
体長3.2ミリ。ネアカヨツメハネカクシ(3.8〜4.5ミリ)と同様、前胸にU字型の凹陥を有する。両者は体長が重複しないようなので大きさで振り分けできる。
ハンノキハムシ  13/07/01
勤務施設の白い外壁に張り付いていた。
再開  13/07/01

長期間、音沙汰なしで申し訳ありませんでした。もう7月に突入し・・・・「今再開しないと終わってしまうな」と奮起した次第です。5、6月採集の分も僅かながらあるので、織り交ぜながら更新して行きたいと思います。
冬眠中 
例年通り目覚められるかどうか・・・。


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