甲虫雑感録136版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ミヤマショウマ   13/08/10
標高1300mと結構高い所に来ている。白い花に黒いハナカミキリ・・・と思った甲虫はカミキリモドキのようだ。アオグロカミキリモドキより細長い体形は未採集の期待が膨らむ。
クロカミキリモドキ(♂)   13/08/10
体長7.7ミリ。上翅に5縦隆条があり、第1条は短く、小楯板近くを斜めに横切り会合部で合着する。
触角比較   13/08/10
計測では♂の場合体長の88%の長さ、♀は66%であった。ま、クロカミキリモドキも一般的な甲虫の法則通り♂の触角は♀より長いということだ。
クロカミキリモドキ(♀)   13/08/10
体長10.9ミリ。上翅の両側のラインはほぼ平行である。
♂♀差   13/08/10
♂の第5腹節には深い切れ込みがある。
エグリコブヒゲナガゾウムシ   13/07/19
体長4.0ミリ。エリザベスカラー装飾が際立つ前胸。エグリの語源は前胸基部がえぐれたように切り取られていることから。
やや斜めから  
奇怪な隆起突起物。
北の沢林道   13/08/06
あてもなく林道沿いの草木をやみくもに叩いた。
ヒメシロコブゾウムシ   13/08/06
体長12.0ミリ。かつてタラノキに張り付いているのを撮影したことがあるが、ヤツデ、ウド、シシウドなども食相という。
ケチビコフキゾウムシ   13/08/06
体長4.0ミリ。上翅にはやや長い白い剛毛がまばらに混じる。学名のSitona hispidulusで画像検索すると海外のサイトだが精密画像で細部をチェックでき、とても参考になる。
側面像  
割と大きい複眼。
触角拡大  
・・・。
トゲアシクチブトゾウムシ   13/08/06
体長4.0ミリ。万年筆のペン先に見える吻。なんでトゲアシと名付けたのだろう。
側面像  
・・・。
豪雨   13/08/09
気象庁から「これまでに経験したことのない豪雨」による災害に注意するように勧告があった。時間当たり70ミリを超える激しい降雨はやがて濁流となって施設前の道路を泥川に変えた。
雨どい   13/08/09
豪雨の強さはある程度雨どいの流出量で計れる?。これまで見たことのない流れ。ポリバケツは用を足さずバウンドしてあふれる。
ポリバケツ   13/06/15
ずーと前のポリバケツ。縁にイトトンボが止まっている。
モノサシトンボ(♂)   13/06/15
♂は水色の奇麗なイトトンボだが、背景が水色だと白い模様に見える。
チビゲンゴロウ   13/06/15
ポリバケツの水中を眺めていると、ゴマのような水中甲虫が時間ごとに水底と水面を行ったり来たり。体長は2ミリくらいか。こうして水たまりがあるとすぐ飛んでくるのか。
微小甲虫   13/06/13
裏山。伐採した時にでる小枝や不要な廃木々を細かく砕き積み上げている場所がある。そこに生えたキノコの裏ひだを覗くとこの小甲虫がびっしり。体長は1.6ミリくらいか。
ハナイカダ   13/08/04
所用で一関市藤沢町に来ている。なんとか30分ほどの時間を絞り出し、いつもの散策を開始する。途中、葉の中央に実をつける変わった植物を見つけた。葉を筏(いかだ)に見立てるとはなんとも粋な命名で、覚えやすい植物名だ。
不明種   13/08/04
体長2.8ミリ。森との縁堺の草木を叩いて落ちてきた。どの科に属するのか以前に、似ている甲虫さえ思い浮かばない。まったく解明の糸口さえつかめない謎甲虫。
不明種   13/08/04
体長4.6ミリ。森との縁堺の草木を叩いて落ちてきた。はじめ上翅を除く体全体が半透明なことからキアシヒゲナガアオハムシ?と思う。過去画像↓と比較すると上翅の光沢具合がまるで違う。上翅に点刻がほとんどなくすべすべしており、色は漆黒でクロウリハムシの黒。
キアシヒゲナガアオハムシ  09/07/28
体長約5ミリ。比較用の過去画像。上翅は点刻が多く金属光沢と相まってギラギラしている。
梅雨明け   13/08/03
盛岡地方気象台は3日、北東北3県が梅雨明けしたとみられると発表。梅雨入りした6月18日以降、採集シーズンを雨のため無駄に過ごしたネタ損失は大きい。
ダイミョウアトキリゴミムシ   13/06/26
体長9.3ミリ。裏山にて突然賑やかな配色が飛び出し驚く。野外ではブルーとオレンジに輝き美しい。
ヘリグロヒラタケシキスイ   13/06/06
体長3.7ミリ。昨年から裏山でよく見る様になる。腐肉や骨に集まるというが、とこかに獣の死体でもあるのだろうか。
アカアシヒゲナガゾウムシ   13/06/02
体長2.9ミリ。ワタミヒゲナガゾウムシ属の♂の前フ節は肥大化する。この種では第2前フ節長は幅の1.5倍となる。
ケヤキ   13/06/29
繋地区林道にて伐採されたケヤキを発見。樹皮上に見たことのない細長い甲虫が静止している。よく見ると3頭おり、それぞれ関連はないようだが何を待っているのだろう?。早々捕獲開始する・・・一頭には転がって逃げられてしまったが2頭捕獲に成功した。
ホソエンマムシ   13/06/29
体長5.7ミリ。エンマムシ科とは程遠い細長い体型をしている。キクイムシの天敵だという。
前胸の窪み  
現在、国産のホソエンマムシ属は5種知られるが、前胸の窪み有するのはホソエンマムシだけ。
尾節の窪み  
尾節の窪みは4個確認できる。種によって2個のもの、窪みないものなど様々。坑道内でなんらかの役に立つと思われるが、詳しくは分かっていない。
頭部  
頭部の角と大顎が重なる独特の形状。


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