甲虫雑感録119版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



エグリゴミムシダマシの一種♂  11/08/20
朽木から3♂♂♂1♀の4頭が出て来た。全てを並べ♂前胸の凹みや微突起の個体変異を出したかったが、画像にすると皆同じように見える。体長は9〜9.5ミリ。
♂  11/08/20
国産のこの仲間は数種類存在するが、どれも似通っていて判断に困る。保育社図鑑による頭部Y字状刻印の表現も「やや深い」「浅いが明確」などと微妙な言い回しが混乱に拍車をかける。
♂  11/08/20
ヨツコブゴミムシダマシがモトヨツコブゴミムシダマシにヤマトエグリゴミムシダマシがオオエグリゴミムシダマシに和名変更されたようだが、ネットでは新旧双方の和名が入り乱れる。
♀  11/08/20
以上、朽木に普通の種だが、種名で混乱の巻でした。ありありのネタづくりも見苦しいからやめたらといわれそうだが、継続が途絶えると、どこまでも休憩しそうで・・・。
残暑  11/08/20
ネタ切れ間近で、更新は苦しくなってきた。夏枯れというかビーディングでは甲虫がまったく期待できないのと、虻の攻撃がひどいことも関係している。
ムナグロホソアリモドキ  11/08/20
体長4.2ミリ。倒木の樹皮下から。
オナガサナエ  11/08/20
甲虫以外で駒を埋める頻度が多く見苦しいが、盛岡市街地に現われたサナエトンボ科。
チビキカワムシ科  11/08/19
体長2.7ミリ。裏山の杭に生えたキノコの上に乗っていたチビキカワムシ。
前胸拡大 
チビキカワムシの検索表に前胸側縁の歯突起の数が重要な分岐となる。拡大したが歯突起の最前部が前胸前角なのか突起なのか判断できず挫折。種までは到達できなかったが未記載種も数多くあるようで、チビキカワムシの一種が妥当なのだろう。拡大
不明岳(1150m?)  11/08/15
調べれば山名が判るだろうが、現在わからないので”不明”。 標高も適当(すぐ横の安家森が標高1239mで、袖山駐車場登山口の標高が1100mなのでその中間)。
山頂  11/08/15
ここにも放牧牛はやってくるようで、古い乾燥した牛糞がみられる。時間の許す限り山頂北側の石お起こしを行ったが成果は皆無だった。
ヒメアシナガコガネ  11/08/15
ダケカンバの葉が大きく食害されている。葉を叩くとこのコガネ単一種だけが大量に落ちてくる。拡大
シロオビクロナミシャク(シャクガ科)  11/08/15
盆で県北の葛巻町に来ている。袖山高原にて花につく蝶を撮ったが名が判明しない。蝶は分からないが標高の高い(1000m)ところなのでもしや珍品か・・・と思ったら蛾だったようで。
クチキムシ  11/08/13
体長9.3ミリ。盆で県南の藤沢町に来ている。屋内で見慣れない甲虫を発見。調べると単純な種名で拍子抜けする"クチキムシ"そのもの。全国的には普通種らしいが、これまで見たことがなかった。拡大
ミツモンセマルヒラタムシ  11/08/12
体長2.9ミリ。斑紋の消えた個体。三紋(ミツモン)というものの消失傾向にあり、上翅会合部に1小紋を残す個体も多いが、完全に消えた個体は希だと思う。
ウスイロクチキムシ  11/08/12
体長6.9ミリ。樹葉上のビーディングでよく落ちる。
アオバクチキムシ  07/06/24
体長6.4ミリ。比較用過去画像。上翅に金属光沢を有する。
水色の季節 
盛夏の今の時期、裏山散策階段は水玉模様のカミキリであふれかえる。画像は08/02の安易流用ですが。
ルリボシカミキリ  11/08/11
大きい♀。小さい♂
ルリボシカミキリ  11/08/11
大きい♂。小さい♀。この場合交尾は成立しないのではないかと思われる。だから大きい♂の系統は途絶え、一般的にカミキリムシの「雌は大きく、雄は小さくなった」と妙に納得するのは短絡的か。
粘菌?  11/08/11
横たわる朽ちた丸太の表面に黄な粉をまぶした安倍川餅みたいな物体ができていた。盛り上がった菌糸に表面のクリーム色は胞子か?。筆で少し崩すと小さな甲虫↓が現われた。
マルテントウダマシ亜科  11/08/11
体長1.8ミリ。ケヤキ樹皮下に得られる2赤紋あるタイプとは異なるマルテントウダマシだ。当初、テントウダマシ科マルテントウダマシ亜科と思われた個体はヒメキノコムシ科マルヒメキノコムシだった。あまり馴染みのない科だが、すべて粘菌類をホストとする特殊な環境下に生息するという。
マルヒメキノコムシでは?との指摘をいだき、間違いに気づきました。ありがとうございます。
ヒメコメツキガタナガクチキ  11/08/11
体長10.8ミリ。いつもの裏山階段にて見慣れないナガクチキらしい甲虫を見つける。ナガクチキムシ科ではなく、あまり聞きなれないヒラタナガクチキムシ科に属し、国内にはこの一種のみ産するという。
頭部拡大 
複眼を縁取る溝。前胸基部にある不鮮明な対の凹み。
ヒメキマダラコメツキ(♂)  11/08/06
体長約3.9ミリ。林内のビーティングにてよく落ち、斑紋変化比較などで毎年登場するコメツキ。 今年は♂♀比較として並べてみた。他のコメツキ種と同様、♂は小柄で触角が長い特徴を持つ。
ヒメキマダラコメツキ(♀)  11/08/06
体長約4.4ミリ。↑上と同じ拡大率。
キジラミの一種  11/08/05
体長約3ミリ。インパクトのある鮮やかな緑の腹部。ベニキジラミなど鮮やかな色の種もあるが、この色彩と一致するキジラミは見当たらなかった。
峠  11/08/05
ノリウツギの花を叩く。アオカミキリモドキだけが大量に落ちてくる。
ビーティング  11/08/05
ビーディングネットに代用しているのは百均の乳白色のナイロン傘。持ち運びが手軽。
東北電力高圧鉄塔  11/08/05
峠には送電線に沿って下草を刈ってある道を駆け上る風が来る。凄い数のオニヤンマが飛び交ったいるので、やった事はないが吹上げ採集できるかも知れない。
オニヤンマ  11/08/05
次々と目の前を通過するオニヤンマをみて、飛んでるトンボの撮影に挑戦してみる。
クロモンカクケシキスイ  11/08/04
体長3.3ミリ。ヒトヨタケの傘裏から。前胸の黒紋は薄いが、小判状の球桿とやや直立した毛並みが判る。


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