甲虫雑感録120版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ミツマタカギカニムシ 
体長3.5ミリ。下↓のカニムシとは同一種ではないようだ。よくみる土壌性生物だが、拡大してみると興味深い筐体(きょうたい)をしている。
カニムシ 11/09/17
体長4.1ミリ。落ち葉篩いで甲虫以外はパスするが、面白い形体の生物も数多い。
ムナビロコケムシ 11/09/17
体長1.2ミリ。落ち葉篩いで結構出現するが、その小ささと常に走り回る動きによって生体撮影は難しい。
ヤマトマルクビハネカクシ 11/09/16
体長7.7ミリ。腐り始めたキノコの中からたくさん次々と出てくることがある。
派手な模様のアブ
縞模様を超える幾何学模様が派手なアブ。ホソヒラタアブみたいにホバリングを盛んに行っている。種名解明できず。

種名シロスジナガハナアブ。情報ありがとうございます。
側面像 11/09/16
・・・。
オオズオオキバハネカクシ 11/09/16
体長12.1ミリ。似ている近似種との違いについて整理してみる。●オオキバハネカクシ(9.4〜12.0):上翅会合部が黒い。●ハスオビオオキバハネカクシ(8.3〜11.0):腿節が黒い。●アカバオオキバハネカクシ(8.0〜11.0):頭部幅が前胸とほぼ同じ。触角が黄色●イクチオオキバハネカクシ(7.0〜10.0):頭部幅が前胸とほぼ同じ。腹節両側4節が薄色●ヒメオオキバハネカクシ(9.0〜10.0):腹節両側3節が薄色。
♀? 11/09/16
体長8.7ミリ。上の個体と同一地点で得られたわけではない。↑画像と頭部幅とキバの大きさは異なるが、近似種というよりオオズオオキバハネカクシ♀の可能性はないのだろうか。
アリヅカムシ 11/09/16
体長2.1ミリ。山中の腐葉土層を含む落ち葉をひと握り白いトレイに開け、じっくり小甲虫を探すとアリヅカムシ類が結構な割合で現われる。アリ塚以外でも腐葉土中に多くの種が生息している。
アリヅカムシ 11/09/16
体長2.1ミリ。山中の腐葉土層を含む落ち葉をひと握り白いトレイに開け、じっくり小甲虫を探すとアリヅカムシ類が結構な割合で現われる。アリヅカムシと一概に扱われるが一属一種も多く、もっとスケールが大きかったらカブトムシとクワガタほどの形体の違いがごろごろの面白い対象だったに違いない。
アリヅカムシ 11/09/16
体長2.1ミリ。山中の腐葉土層を含む落ち葉をひと握り白いトレイに開け、じっくり小甲虫を探すとアリヅカムシ類が結構な割合で現われる。銃弾形の触角先端節などからスベマルアリヅカムシ辺りが候補に挙がる。

よくみると上翅端直後の腹節背に大きな凹みがある。スベマルアリヅカムシの解説にはこの穴の存在について触れられていなかったような・・・???
落葉土からのハネカクシ  11/09/16
体長5.1ミリ。一見どこにでもいる普通のハネカクシに見えるが、前胸が上翅より明らかに大きい特徴を持つハネカクシはそう多くない。シルエット的にはコバネナガハネカクシ(9.5〜10.5)だが、体長がまったく異なる。
メタリックな上翅 
↑前胸が上翅より明らかに大きい特徴を持つハネカクシで、まづ頭に浮かんだのがエゾアリガタハネカクシ。あらためてみるとそうでもないなぁ。
キノコ 11/09/15
倒木に群生するキノコの下に白いトレイを差込み、傘を軽く叩くと驚いた甲虫が飛び出してくる。
マルケシキスイ属 11/09/15
体長2.6ミリ〜体長3.0ミリ。落ちてきたケシキスイ。斑紋からマルケシキスイ属らしいが。
絵合わせ 11/09/15
保育社図鑑で候補に挙がるのはこの3種。でも斑紋は全然異なり、まるで別種に見えるが・・・。 左からエダモンマルケシキスイ、ツキワマルケシキスイ、ワモンマルケシキスイ
体形 11/09/15
体形的には最も太いワモンマルケシキスイか。斑紋が図鑑のO紋ではなくC紋だが解説によるとリングの内側が消失し、C紋になることもあるという。
ワモンマルケシキスイ 11/09/15
この種の特徴は紋の外側に枝が伸びるが、西日本の個体は枝が消失することが多い。↑上の個体も枝がない。
側面像 11/09/15
枝(紋)がよく判る。
セスジスズメガの終齢幼虫 11/09/11
盛り上がったレンズ玉に見える赤白のグラデーション。同じ模様の繰り返しだけでなく突然まったく異なる緑色に変わるなど、見事な自然の創造美。空き地にはびこる雑草「ヤブカラシ」が食相なのでどこにでもいる蛾の幼虫だと思われるが、こんな身近に美が存在するとは知らなかった。
ムクゲキノコムシの一種 11/09/08
体長1.1ミリ。体長0.25ミリと最も小さい甲虫を含むグループとして有名なムクゲキノコムシ科。ひと握りの落ち葉を含む腐葉土を白いトレイに広げ、じっくり微甲虫を探しだす。
特殊な後翅
ムクゲキノコムシ科とした理由に羽毛状の後翅があげられる。これで羽ばたくのか、タンポポの種みたいに風に身を任せるのかどちらなのだろうか?。
ダイミョウアトキリゴミムシ  11/09/02
体長7.8ミリ。過去画像と比較していて腿節の色が違うことに気が付いた。以前は腿節が黒く、やや大型のものをモモグロダイミョウとして区別していたが、現在では同種の色彩変化として統一されているようだ。
ダイミョウアトキリゴミムシ 10/09/17
比較用過去画像。
ケシツチゾウムシの一種  11/09/02
体長3.3ミリ。裏山の落ち葉の中から。
↑触角拡大  11/09/02
コヨツボシゴミムシ  11/09/07
体長約9.3ミリ。勤務施設裏の舗装路から得られたが近くに水源は無い。7年前にも載せているが、当時とは拡大レンズを加えて撮影するようになったのが大きな違い。
アメイロセミゾハネカクシ  11/09/02
アリにしては動きがなんか変だなと思ったらこのハネカクシだった。
アオコアブ?  11/08/30
山につき物といえばそれまでだが、いっこうに収束しない虻の纏わり攻撃。これまでイヨシロオビアブと言ってきた虻だが、アオコアブが正しいかもしれない。第2腹背板が黒いのがイヨシロオビアブだそうです。
クモゾウムシの一種  11/08/30
体長約3ミリ。赤いクモゾウムシ。峠を反対側に降りて伐採木を積み上げられたところにて。
側面像  11/08/30
シモフリシマバエ  11/08/27
甲虫以外だと逃げられてもいい余裕からか近寄れる。
チョウバエ科  11/08/27
雲海  11/08/24
早池峰に連なる連山。鶏頭山、薬師岳あたりか?


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