甲虫雑感録118版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



勤務施設北側  11/08/03
この裏山に面した北側を通ったとき、建物外壁の根元のコンクリート面になにやらギラギラ瑠璃色に光る大きい甲虫がおった。
オオルリハムシ  11/08/03
体長12.0ミリ。西に500mほど離れたコールタール湿地帯に生息しているのは判っていたが、ここ数年見てないのでもしかして絶滅したかと心配していた。でも、飛んできたのか?歩いて来たのか?どちらにしても不可思議なことだ。拡大
トドデオキスイ  11/08/03
切り出した小丸太の滲みだす樹液付近に、たくさん確認できる。図鑑には樹液の常連と書いてあるので間違いないだろう。体長4〜5ミリとケシキスイとしてはやや大きい。
ムネカドデオキスイ  11/08/03
体長2.3ミリ。↑トドデオキスイと同じところでみつかるが、体長が約半分と小さい。上翅に対の黄斑がある。
触角拡大  11/08/03
球桿が2節にも見えるので拡大してみる。ひとつに見える先端は癒着した2節で成り立つと考えたほうがいいようだ。
裏山の散策階段1  11/08/02
裏山には必要以上の散策階段が無秩序に走る。
裏山の散策階段2  11/08/02
直接小丸太を地面に埋め込むので痛みも早く、2、3年でボロボロになる。補修といっても新しい小丸太と入れ替えるだけだが、たまに切り出した直後で樹液の流れ続ける樹種もある。
新樹液ポイント2  11/08/02
杭の切り口から流れる樹液がヨーグルト状に白くかたまりかけ、ここにも様々な昆虫が訪れる。拡大
新樹液ポイント3  11/08/02
切り出した切り株のほうにいたカブトムシ。樹液は滲む程度だが貪欲に湿ったところに頭部をうずめている。
チビコオニケシキスイ  11/08/02
樹液の出ている辺りを慎重に探すと小さい(2.1〜2.7ミリ)ながらも、しっかりコオニケシキ属の大きい頭部のケシキスイが見つかる。
新樹液ポイント  11/08/01
裏山階段の補修に使った杭が、なんとも生木だったようで、切り口から樹液があふれ出ている。早々クワガタとアオカナブンが訪れているが、根がなくとも樹液が出続けるとは驚く。
アオカナブン  11/08/01
カブトムシの確保を約束している人に、このアオカナブンはいかがかと尋ねると「要らん」との即答。宝石を超える構造色の魅力が判らぬとは。
ナミモンコケシキスイ  11/08/01
樹液をじっくり見ると体長3〜4.6ミリとやや大型のケシキスイがいる。斑紋変化があり斑紋のまったく無いものから、下↓画像のように斑紋の発達する個体まで連続して変化する。
ナミモンコケシキスイ  11/08/01
オキナワコオニケシキスイばりに肥大化した斑紋。コオニケシキスイ属の中でナミモンコケシキスイだけ「オニ」が抜けている・・・・のが気になる。
カゲロウの仲間  11/07/31
体長4.8ミリ。甲虫ではないが巨大な朱の複眼にびっくり。「アカマダラカゲロウの♂の複眼は明るい朱色で肥大化する」とあり、黒い体色が異なるが極近い仲間だと思われる。前脚を伸ばし長い触角を演技している・・・・。全体像
ヒメヒラタタマシ1  11/07/30
体色は緑色〜暗銅色の変化があり、これは緑色個体。ノリウツギの花から得られたが、クリなどの花によく集まるという。
ヒメヒラタタマシ2  11/07/30
体色は緑色〜暗銅色の変化があり、これは後者に近いか?。
ハナノミダマシ科  11/07/30
各種の花で同一種が大量に捕れるハナノミダマシ科だが、ありふれる虫の割には種名同定は難しい。
ホソトラカミキリ(♂)  11/07/30
一週間前と同じ大草原に来ている。とり逃がしたオスグロオオハナノミ♀の鮮やかなオレンジ個体を得るためだが・・・、
ホソトラカミキリ(♀)  11/07/30
この1週間で季節ステージがひとつ進んだようで、甲虫相が一変してた。あれほどいたオスグロオオハナノミは皆無。前回、飛んで逃げられたのを教訓に虫網を用意してきたが・・・
トウホクトラカミキリ  11/07/30
対象はノリウツギの花。網に入るトラカミキリ類。エグリトラカミキリにしては黒い個体がおり、クロトラカミキリかも?と一応ゲットしたが、これが大物に化ける。拡大
エグリトラカミキリ  11/07/30
という訳で大物の比較用として登場だが、同じ環境に紛らわしいこれらが同時に共存している。
ヒゲコメツキ(♂)  11/07/29
体長24.0ミリ。施設外壁チェックにてクモの巣に引っかかった形で発見。明りに引き寄せられたのだろうが、どれぐらい前に捕獲されたのか虫の息だった。
チャボヒゲナガカミキリ(♂)  11/07/28
体長10.3ミリ。触角の長さは体長の2.6倍あった。第3節から最終節まではほぼ同じ長さが続く。
蛾の擬態1  11/07/26
目の前をモンシロチョウが横切ったが、なんとなく飛び方が直線的でひらひら感がない。着地点に近づき確認すると蛾のようだ。モンシロチョウに擬態の利点は昼間活動しても、どこにでもいる蝶だけに目立たないことか。
裏紋様はオオアヤシャクに似ているとの連絡をいただきました。ありがとうございます。
蛾の擬態2  11/07/26
蜂の一種に擬態。上の画像とも種名は判明できなかったが、蛾の擬態の多様性には驚くばかり。
積乱雲  11/07/25
スミレ色とは普通ありえない屋根の色。今日は裏山探検にするか。
スジヒメミゾコメツキダマシ  11/07/25
体長4.8ミリ。体の両側は平行。
残念ながらスジヒメでは無さそうです。スジヒメは真っ黒で褐色味が無く触角も短いです。写真を見る限りクロヒメミゾコメツキダマシDromaeolus lewisi Fleutiaux,1922の可能性が高いかなあ?
微毛 
背面に付く微毛は前面一様のはずだが、光線の関係か前胸基部と上翅基部の微毛が目立つ。
触角拡大 
触角第1節と2節の接続が面白い形体をしている。
クロモンケブカテントウダマシ  11/07/25
体長2.9ミリ。普通は上翅の後半部に大きな黒斑紋を有するが、消失することもあるという。その斑紋消失の個体だと思う。触角先端節が欠けテントウダマシらしくないが、しっかり図鑑に加えておいた。


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