甲虫雑感録109版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



キクイゾウムシの一種  11/05/11
体長3.9ミリ。幣掛けの滝の東屋の支柱や観光看板にへばりついているのをかき集める。同一種と思われた甲虫が、実はいろんなのが混じっている。
キクイゾウムシの一種  11/05/11
体長3.7ミリ。色違いだけではなく別種のような気もする。
キクイムシ科  11/05/11
体長3.4ミリ。同一生活環境なら科を超えて似たような形態に進化していくんだろうな。
↑触角拡大 11/05/11
先端節が平圧されたゾウムシ類とは異なる触角だ。
デオキスイ属   11/05/11
体長2.8ミリ。樹液から。
シラオビシデムシモドキ  11/05/10
体長9.2ミリ。樹液に多い。とにかく多い。
ケシガムシ  11/05/10
体長2.9ミリ。腐ったモノや獣糞のイメージがあるが、樹液を泳いでるというと幾分清潔に聞こえる。
コゲチャセマルケシキスイ  11/05/10
体長4.2ミリ。樹液にて泥状の盛り上がりはこのケシキスイが潜りこんでいることが多い。
シラホシヒメカツオブシムシ♂  11/05/09
体長3.8ミリ。コブシの花から。当初なんだハナノミダマシかと思ったが、一応捕らえて正解。上翅中央に白点があり判り易いカツオブシムシ。なんと♂の触角末端節は他の10節の合計より長い!
♂触角拡大 
これまで触角末端節が最も長いのはハムシダマシ♂だと思っていたが、それを超える。
♀触角比較  06/05/19
過去記録のシラホシヒメカツオブシムシを探し出すとなんとラッキーなことに♀ではないか。♀の場合、触角末端節の割合は全体の30%ほどか。
チャグロツヤヒラタコメツキ  11/05/09
体長7.8ミリ。クロツヤヒラタコメツキとはどこか違うなと直感し (比較画像)コメツキの詳しい方にご意見を仰いだ。以下はそのご返答の抜粋です。丁寧な解説ありがとうございます。

 写真cの個体は、お見立ての通りチャグロツヤヒラタコメツキでばっちし当たっています。なお、写真a&bはクロツヤヒラタコメツキCalambus japonicus (Fleutiaux,1902)です。地域によってはチャグロが普通に得られるという話しも聞きますが、私自身の採集経験や入手した標本数から見ると、チャグロの方が相当に少ないように思います。写真でも明瞭ですが、チャグロは色と共に前胸がより平圧され最大幅が中央より前になり時に中央に浅い縦溝があります。体毛も多少長いな どで比較的容易に見分けることが出来ます。  チャグロツヤヒラタCalambus mundulus (Lewis,1879)は、LweisによってKii and Yamatoの個体により記載されましたが、長らくより普通に得られるクロツヤヒラタと混同されこの学名自体クロツヤヒラタに適用され、一時はシノニムとして扱われたこともあります。古い記録の引用や古い図鑑の使用では混同に注意する必要があります。  
前胸 
チャグロツヤヒラタコメツキ前胸中央に浅い縦溝があるというが、基部の近くにわずかな凹みが確認できるような・・・。
アカハラケシキスイ  11/05/09
体長5.6ミリ。下の個体と赤斑の大きさが異なることに気がつく。通常2対の赤斑紋を有するが、基部紋の消える個体や後部紋の消える個体、はたまた全紋消失個体まで存在するとは驚く。
樹液2  11/05/09
幣掛けの滝。4/28の樹液1とは別の樹液2。見つけたときは乳白色だったが、発酵してオレンジ色になりかけている。
アカハラケシキスイ  11/05/09
樹液ポイントは3箇所確認しているが、どこでもアカハラケシキスイは大量に見られるので、紋の消失個体を探すいい機会かもしれない。・・・が、このことに縛られると他の甲虫を探せなくなるので、やはりパスだな。
桜  11/05/06
例年より幾分遅い桜の季節の到来。
マダラカミキリモドキ  11/05/06
似ているカワゲラの発生時期に合わせ出現するのか?。
裏山  11/05/06
裏山の階段に使用した材の廃棄場所。
フタオビコキノコムシ?  11/05/06
体長2.9ミリ。図鑑には「上翅の変異が著しく」とあり横帯紋のすべてが会合部に届かない個体と判断した。球桿は3節で球桿の前節は幾分幅広。
側面像 
キムネヒメコメツキモドキ  11/05/04
体長4.6ミリ。瑠璃色、オレンジ、黒、これらの対比が美しい。
裏面 
肢の付け根は黄褐色。
ハネビロアカコメツキ  11/05/04
体長8.9ミリ。砂利道で見つける。この赤はよく目立つ。
ミズギワアトキリゴミムシ  11/05/04
体長4.5ミリ。上翅会合部に沿ってやや広がる黒紋は2種。図鑑データによるとヒメミズギワアトキリゴミムシ(4.5ミリ前後・北海道)、ミズギワアトキリゴミムシ(5〜5.5ミリ前後・北海道、本州)とどちらなのか微妙。
ヒメハナムシ科  11/05/04
体長2.1ミリ。境界は不鮮明だが上翅端が褐色明を帯びている。
ノミゾウムシの一種   11/05/02
体長2.5ミリ。たしかこの手の紋様が「日本産ゾウムシデータベース」にあったはず・・・うーんどうも最近開かないようだ。
ウスチャジョウカイ  11/05/02
壁にたくさん張り付いている。ジョウカイ類でも早い出現。上翅の黒色個体は西高東低でこの地域に出現しない。
コケムシ科   11/05/02
体長1.4ミリ。 一年前甲虫雑感録92(10/04/09) 不明種として載せたのと同じだ。詳しい方に解明をお願いし、コケムシ科(学者によってはハネカクシ科)Stenichnus sp.と判明。
側面像 
普段の姿勢は頭部を下に折り曲げていることが多い。
ヒメサビキコリ  11/04/30
体長7.5ミリ。上翅点刻は規則的。河川沿いの砂地に多い。スナゴミムシダマシ類かと見間違う。
裏面 
アカバキノカワハネカクシ  11/04/30
体長4.5ミリ。貯木場にて。


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