甲虫雑感録108版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



樹液発見  11/04/28
「幣掛の滝」周辺の樹木を何本か伐採したようだ。樹木名は分からないが切り口から樹液が染み出し垂れている。
マキムシモドキ  11/04/28
体長4.0ミリ。↑樹液に数匹集まっていた。国産のマキムシモドキ科は2属3種だけが知られるとても小さい科。他にモンヒメマキムシモドキ、アラメヒメマキムシモドキがいるが形とか大きさもまったく異なり、同科とはとても思えない。
頭胸部拡大 
マキムシモドキは幼虫も成虫も樹液に住み、双翅目の幼虫などを捕食するという。幼虫は樹液の特殊な環境にあわせ、気門が水生昆虫と同様、水が浸入しにくい構造になっているという。
単眼 
マキムシモドキは単眼を持つことでも知られる。何処だろう?複眼の上につく赤い粒がそれらしい?
水溜り  11/04/27
月火水と連日の雨。
ズグロホソオオキノコ  11/04/21
傘を差し裏山へ。切り株に生えた硬い半円状のキノコは水分をたっぷり含み軟らかくなっている。オオキノコ類はおお喜び。
アカホソアリモドキ(♀)   11/04/24
上翅に淡色の4紋を持つ。 
ツマキツヤナガハネカクシ  11/04/22
細長い体形はキクイムシの坑道に適応したのか?。 
ヒメヒラタムシ  11/04/22
朽木の樹皮を剥いだとき、大量に現われるその数に驚くこともある。普通は光沢の無い暗色だが、色彩の変動も結構あり、こういった明るい体色の個体も珍しくはない。  
スギ花粉  11/04/21
花粉症には辛い季節だが、昼になるとなぜか野外に出たくなる。 勤務職場近く、町が管理する自然公園「水辺の里」の遊歩道にて。スギ花粉の発生元である雄花を含む枝が落ちていた。振ってみると花粉は煙のように激しく発生するのが判る。
カクホソカタムシ科 Cerylon sp.  11/04/21
「水辺の里」遊歩道から南に急坂を上った辺り。栗の倒木の樹皮下から得られた。 体長1.4ミリ。カクホソカタムシより更に細身で図鑑に載ってない種みたいだ。 詳しい方に標本を送り解明をお願いし判明した。わりと珍しい種のようです。 
微小甲虫の体長計測について  11/04/21
撮影プラケースに刻まれた中央の円は直径3.0ミリである。このように比較となる文字や記号と同時に移しこまれていることが必要で、あとはPC画面上に直接スケールを当てて甲虫と記号の長さ比から割り出している。
コチビツノゴミムシダマシ  11/04/20
体長3.4ミリ。倒木の樹皮下から越冬個体が得られた。キムラチビコブツノゴミムシダマシに似ているが角状突起はより直立する。
コチビツノゴミムシダマシ(♀)  07/10/26
比較用に無理やり借りてきた過去画像。。
側面像  11/04/20
横から見ると直立する角状突起がよく判る。
セミゾハネカクシの一種  11/04/20
体長5.9ミリ。西山(五日森)の狸の溜め糞。珍しい甲虫が居ないかと枝で突っ突いていると、普段逃げ足の速いハネカクシが意外にも「不動の構え」で簡単に捕獲。
側面像  11/04/20
割と厚みのある体格は重量感がある。
頭前胸部拡大  11/04/20
頭部が肥大。
雫石川上流  11/04/17
竜川と葛根田川の合流地点に来ている。残念なことに、まだ新緑の時期には到達していない。
アカバコキノコムシダマシ  11/04/17
体長約3ミリ。倒木にそれほど硬くないサルノコシカケ似のキノコが付いてる。剥ぎ取り手に取ると中からこの甲虫がゾロゾロ這い出してきた。
キノコヒラタケシキスイ  11/04/17
体長3.7ミリ。さらに上流から流れ着いたのだろう腐敗し軟らかくなっているカボチャ。中からでてきたケシキスイ。
ケシキスイ  11/04/17
体長3.0ミリ。これも同じカボチャの中から。
ヒメデオキノコムシ  11/05/04
体長5.4ミリ。紋の色が乳白色〜黄色。菌糸(でき立て)で全体が白くなった立ち枯れなどに大量に見られるときがある。
ヤマトデオキノコムシ  11/04/17
体長6.6ミリ。似た紋のデオキノコムシ種がたくさんあるが、ここは最もオーソドックスなヤマトデオキノコとしておきます。
ホソスジデオキノコムシ  11/04/15
体長4.2ミリ。第7条の形状の違いがヒメホソスジデオキノコムシとの差異だという。
点刻条溝  11/04/15
第1〜5点刻条溝まではしっかり確認できる。第6はわずかに後腿節の反射のあたりに認められ、そして第7は消失。
クロツヤヒラタコメツキ?  11/04/14
体長8.4ミリ。ゲートを抜け200メートルほど進んだ先にケヤキがある。もう暖かくなって樹皮剥がしに期待はできないが、すっかり癖になっていてる。数枚剥がすとコメツキがいた。
ゲート  11/04/14
幣掛けの滝付近。峠へ向かう道路は積雪のため冬季間通行止めとなる。車だけが通れないだけで徒歩には支障ない。
ムツボシチビオオキノコ  11/04/14
体長3.5ミリ。上画像の白いガードレールに張り付いていた。上翅にはっきり5個の黒い水玉模様がある。会合部にある黒点が分離する個体もあるそうで、これが種名の由来という。
ミツボシチビオオキノコ  08/08/15
体長3.2ミリ。ムツボシチビオオキノコ↑が得られたとき、たしか過去に似たような斑紋のオオキノコを採った記憶がある。で、同種でないことを祈りながら雑感録を過去に遡るが・・・無い。記載漏れのようで、改めて過去画像データから探し出したnew。立ち枯れの根の部分にできた菌床から得られた。
マルカブトゴミムシダマシ?  11/04/12
朽木を崩し、越冬している一個体を見つけると周りから次々とあらわれることが多い。これだけ集めても角のある個体は皆無なので、♂にも角がないことはほぼ間違いないだろう。体長は(3.4〜4.5ミリ)と図鑑(4.5〜5.0)データと異なるのが気にかかる。
マルカブトゴミムシダマシ?  11/04/12
体長4.5ミリ。泥が乾燥したのか、はじめ黒かった頭前胸部が白くなっている。もしこれが標本ならば剥がすのが大変だろうなぁ。
側面像  11/04/12
結構、体高がある。


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