甲虫雑感録94版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



峠  10/05/18
連日、峠へ通っている。現場への往復に時間が取られ、短時間(15分?)しか居られないんだけど。
不明種  10/05/18
体長3.8ミリ。蕗の葉上や道脇草木のビーティンにより3頭獲られる。マルモンタマゾウムシやアカタマゾウムシ、クロタマゾウムシとも違うようだ。
別角度  10/05/18
クロナガハムシの斑紋変化(1)  10/05/18
オオカメノキの花から様々な斑紋のクロナガハムシが採れたので紹介したい。独立した亜科を構成するだけあって、同ハムシ科には似ている種はないが、カミキリ科、カミキリモドキ科に似た種が存在し注意を要する。
クロナガハムシの斑紋変化(2)  10/05/18
矢印とか三角形と称される斑紋。
クロナガハムシの斑紋変化(3)  10/05/18
矢印とか三角形と称される斑紋。
クロナガハムシの斑紋変化(4)  10/05/18
わずかに黄の入る斑紋。
クロナガハムシの斑紋変化(5) 
今回の斑紋パターンに黒個体が見られなかったので、07/06/01の過去画像から拝借した。他に見られない後脚までが黒化している。
峠  10/05/17
今シーズンはじめて峠までやってきた。草木の緑は芽吹いたばかりで、このオオカメノキの白い花だけがよく目立つ。
カバノキハムシ1  10/05/17
オオカメノキの花を叩くと頭部と前胸が真っ黒のカバノキハムシが落ちてきた。これまでもこのハムシの体色変化には気が付いていたが、ここまで黒いのが存在するとは驚く。
カバノキハムシ2  10/05/17
この個体のほうが上翅に限っては黒いようだ。探せば頭部、前胸、上翅と完全に黒いのが存在するかもしれない?
カバノキハムシ3 
過去画像だが、比較用に黒化度の低い個体を並べてみる。
ヨツキボシコメツキ  10/05/16
体長5.3ミリ。大きさはだいぶ異なるが、これら3種の形が似てるなぁと思ったら同属だった。とは早合点で2種+僅かに異なるヨツキボシであった。
クロムナボソコメツキ  10/05/17
体長10.0ミリ。大きさはだいぶ異なるが、これら3種の形が似てるなぁと思ったら同属だった。とは早合点で同属2種+1種だった。
カバイロコメツキ  10/05/17
体長8.8ミリ。大きさはだいぶ異なるが、これら3種の形が似てるなぁと思ったら同属だった。とは早合点で同属2種+1種だった。
森の中1  10/05/13
峠越え県道の入り口付近から森に入る。樹木に添う神秘的な太い蔓(つる)性植物。
メダカハネカクシの一種  10/05/13
体長4.8ミリ。峠越え県道のゲートが開いているようだ。入り口付近の側溝をチェックする。側溝と言っても傾斜がきついので直ぐ乾く。水気を含む積もった木の葉をどけるとダンゴムシより大型の光沢があるすばしこいヤツとかゴミムシ類、ハネカクシ類がいっせいに四方に散る。
ケシガムシの一種  10/05/13
体長2.3ミリ。森の中で狸の溜め糞と出会う。たくさんの甲虫が群れていたが、動きののろい甲虫種しか捕らえられない。
トゲクロツヤマグソコガネ  10/05/13
体長8.8ミリ。溜め糞にて。たくさんの甲虫が群れていたが、死んだふりの抵抗をする甲虫は捕らえやすい。
クロボシヒラタシデムシ  10/05/13
際立つ赤い前胸に四つの黒い点。体長10〜15ミリ。ほとんど雌雄タンデムになって獣糞を取り囲み、す、すごい数だ。
雨  10/05/12
桜は幹の細い山桜。雨の日には施設の外壁をチェックすると、小さなゾウムシなどが張り付いていたりする。
マダラクチカクシゾウムシ  10/05/12
体長4.5ミリ。保育社図鑑には「前胸には中央に一対の斑紋だけがある」とあるが、意味がよく分からなかった。「日本産ゾウムシ上科甲虫の画像付き種情報データベース」にて上翅の白斑紋の位置形が一致したので、この種名に決定する。でも両者とも同じ標本を撮影しているんだよなあ。
側面像 
横から見ると、確かに口吻を曲げて隠しているように見えなくもないか。
オオカメノキ  10/05/11
近くの山に白い花が咲いているのを見つけ、早速駆けつけてみた。
キバネホソコメツキ(♂)  10/05/11
体長7.8ミリ。春先を代表するコメツキでオオカメノキの花によく見る。♂の前胸は上翅より黒いが、♀は上翅より明るいオレンジ色をしている。
コゲチャホソヒラタコメツキ?  10/05/11
体長7.8ミリ。本州、九州に広く分布するが山地性であまり記録されることがないという。
クロムネキカワヒラタムシ  10/05/11
体長4ミリ。前胸、上翅ともに光沢がない。
チビヒョウタンゾウムシ  10/05/07
風雨が桜をいっきに散らせてしまった。傘を差し施設外壁をチェックすると小さいゾウムシ類が張り付いている。土を篩いにかけるとでてくる奴だっけ?体長3ミリ。
サクラ  10/05/06
連休が明けたら勤務施設周辺の桜が満開となっていた。
タテスジゴマフカミキリ♀  10/05/06
カミキリに関しては講談社の日本産カミキリ大図鑑が秀でている。これといって特徴のないこのカミキリを言い当てるとは・・・すごい図鑑だ。雌雄の個体を揃えているのはもちろん、個体変異、あるいは地域変異をも網羅する。近似種を同プレート内で比較できるのも心憎い配慮だ。現在絶版中のようだが、中古ならなんとか手に入れられるみたい。
ヘリムネマメコメツキ  10/05/06
体長3.5ミリ。前胸両サイドに走る縦隆起が特徴。
デオキスイ属の一種  10/05/06
体長2.8ミリ。コブシの花の中にいるケシキスイ類のひとつ。ケシキスイ科で尻の出ている群は、似たものが多く絞り込めない。
アシブトゾウムシ  10/05/06
体長2.8ミリ。(10/05/02)につづきコブシの花の中からまた出てきた。黒い体に黄の前腿節はインパクトがある色彩だ。
ケブカコクロコメツキ  10/05/05
体長7.5ミリ。Ampedus属の一種。クロコメツキ属?(アカコメツキ系も含まれるので和属名は?だが)。体長とか触角2〜4各節比などから導き出した種名だが、自信もなくまあ暫定的ということで。
キラチャイロコガネ  10/05/05
紫光沢の個体。自然に現われたのではなく樹木のポケットみたいなところから穿り出した。
寄生蝿? 10/05/05
紋様が面白いかなと一応確保したナミテントウだが、黄色い幼虫が出てきてご覧のようなカプセルに変化した。これだけ大きいものを体内に留めながら脱出寸前まで普通に走り回っているから不思議だ。


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