甲虫雑感録91版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ケヤキ  10/04/06
今日もケヤキ。複雑に枝分かれしているがけっこうデカイ。
不明種  10/04/06
体長4.3ミリ。ウスモンツヤゴミムシダマシとかアシグロツヤゴミムシダマシの仲間だと思われるが、紋はないし脚も黒くない・・・。
斑紋のあるヒラタケシキスイの一種 10/04/06
体長3ミリ。クロテンヒラタケシキスイには点状黒紋があるというが、ナミヒラタケシキスイをはじめ他のケシキスイでも上翅に黒紋が生じるときがあると書いてある。黒紋の有無だけで種同定とはいかないようだ。
ベニモンツヤミジンムシ  10/04/06
体長1.6ミリ。長い卵形。上翅中央の赤紋帯は個体差があり拡大縮小するが消失することはないという。前胸前部が半透明になっているので、小さい頭部が透けて見える。歩くときは頭部をわずかに出すが、たまに長い首を伸ばす時があり驚く。何の意味があるのだろう。
ケヤキ  10/04/02
ケヤキだけでどこまで引っ張れるのか不安になるが、頼るのは他にないのも事実。
ハスオビキノコハネカクシ  10/04/02
体長約7ミリ。シャープキノコハネカクシよりも細長い頭部。エビのように体を丸めて越冬していた。
ヒラタケシキスイの一種  10/04/02
体長約3ミリ。10/03/20と同様、模様のあるケシキスイだが別種だろう。細かい種名は判らないが、春先によく現われる模様のあるケシキスイ。
雪の通路  10/04/02
南のケヤキ群に行くための通路はまだ雪に埋まっており、足跡から誰も通行していないのが分かる。
水面の高さの不思議  10/04/02
上下の画像は左右でつながる。で、雪の通路両脇には凍った池があり、その水面の高さが1m以上違うのだ。以前からなんとなく不思議に思っていたが草木に邪魔されないこの時期ならではの画像。
瑠璃色ゴミムシの嘘  10/04/02
足元に転がっている倒木は腐朽がかなり進み簡単に樹皮が捲れる・・・と越冬ゴミムシが現れた。瑠璃色に輝くが青空を反射していただけなのかもしれない。取り出していつもの撮影法に切り替えると↓瑠璃色は消滅した。
マルガタナガゴミムシ?  10/04/02
体長10.5ミリ。前胸側縁が強く弧状の形からこの種名にしたが、間違っているかも。上の瑠璃色ゴミムシと同一個体とは怖いな。「全身瑠璃色のゴミムシ発見!」てか、トンデモ情報が画像を根拠にまかり通ってしまう?。
樹皮裏の住人  10/04/01
ケヤキ樹皮裏に大量にいるのは何の幼虫?蛾?。暖かくなって移動してきたのか、とにかくめちゃくちゃ多い。よく樹皮を剥がすとき、つぶしてしまい黄色い汁が指先について気持ち悪い。
ナミガタチビタマムシ  10/04/01
体長3.2ミリ。ケヤキ樹皮裏はチビタマムシ類が結構採れると期待していたが、意外にもこれが初。もう脱出後なのかもともといないのか。
マダラホソカタムシ  10/04/01
体長4.2ミリ。ホソカタムシを検索していると「ホソカタムシの誘惑 青木 淳一」が結構の確立で登場する。日本産ホソカタムシ全種の点描画による図鑑という点も気になるし購入かな。
↑触角拡大  10/04/01
ホソカタムシ触角の球桿部は2節からなる。ゥ〜ム面白い形だ。
ケヤキ  10/03/31
なんで連日「ケヤキ」かというと、まだまだ寒く短時間で成果を得るにはやはりこの樹に頼るしかない。ここを再開した16日には最高気温10℃を超えたが、それ以降は連日寒い日が続いており、とくに3月28日の最低気温−9.2度(盛岡)には驚いた。
ノコギリホソカタムシ  10/03/31
体長3.2ミリ。これまでも2度登場(4〜5ミリ)しているが最も小さい個体。派手に見えるがこれでも保護色で樹皮下などバックに溶け込んで分かりにくくなる。ホソカタムシはゆっくりと行動することから撮影に協力的。
フタモンヒメコキノコムシ  10/03/31
体長2.0ミリ。16日の不明種が判明した。前回同様、ケヤキの樹皮下ではなく表面にいた。積極的に樹皮表面を探していた訳ではないので、探せば相当数が捕れる?。
↑触角拡大  10/03/31
中途半端な拡大で分かりにくいが先端節は5角形。
↑顕微鏡による触角  10/03/31
拡大すればいいってモンじゃない。透過光による拡大は触角微毛が強調され、各節の仕切りがかえって分かりにくいぞ。水浸させるが生きてます。
ケヤキ  10/03/30
今日もケヤキの樹皮下個体を求めて近くの自然林に来ている。川と断崖が障害となって誰も近づけない広大な場所で、ここはケヤキの大木が散見される。画像は崖側で中央がエゾエノキで右2本がケヤキ、それぞれ径80センチはある。
モジャモジャツチイロゾウムシ?  10/03/30
体長4.2ミリ。もじゃもじゃ長毛に絡まれた感じはないが、たくさんの短い刺がなめらかさを消している。図鑑による体長と(5.6〜6.0)結構開きがあるので、もしかするとちがうかも。
↑頭部拡大  10/03/30
図鑑によると吻は太く、触角第2中間節は第1中間節に深くはまり込む。小楯板はみえない。腿節に歯がない。とある。
ウスチャケシマキムシ  10/03/30
体長1.1ミリ。各種の枯れ枝に普通といわれるが、この小ささゆえに見逃していたと思う。決め手はハムシの横溝みたいな前胸の凹み。
ケヤキ  10/03/24
とにかく越冬中の甲虫を探すには、ケヤキの樹皮下が最も効率がいい。今日の昼休みもケヤキを探して近くの自然林を彷徨っている。
ムツボシテントウ  10/03/24
体長2.4ミリ。ケヤキの樹皮下にて得た越冬個体だが、撮影のため少しだけ目覚めてもらった。♂の存在が確認されないため、単為生殖の可能性が高いといわれる。
キタホソアトキリゴミムシ?  10/03/24
体長6.6ミリ。イクビホソアトキリゴミムシ系としたのは複眼近くの縦じわで、フトヒゲホソアトキリゴミムシにはないという。さらにキタホソアトキリゴミムシに絞ったのは前胸のくびれ度合いが弱いことから。
↑頭胸部拡大  10/03/24
そもそもホソアトキリゴミムシとの違いは前胸側中央やや前にある剛毛の有無による。この画像でも左の剛毛が辛うじて見える。
ホソアトキリゴミムシ属  10/03/24
体長5.6ミリ。前胸側縁には前後方それぞれ剛毛は存在し、Dromius亜属のようである。体型はイクビホソアトキリゴミムシに似ているが複眼近くの縦皺がないので否定される。なんだろう?
↑頭胸部拡大  10/03/24


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