甲虫雑感録82版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



叩き網  09/06/16
裏山から水無しの滝の奥までひたすらビーティングに徹する。
アラハダトビハムシ  09/06/16
体長約3ミリ。一般に黄褐色。前胸後縁前方の横溝は浅く、上翅の点刻は列状をなさない。
シベリアチビオオコノコ  09/06/16
体長約3ミリ。前胸全体が黄褐色に見えるが、小楯板に接する一部も黒くなっている。小あごひげの末端節は著しく横長で幅の約3倍はある。その末端節を確認しようとして逃げられてしまう。いつものこと。
ニホンヒゲブトキスイ  09/06/16
体長約3ミリ。近似種のヒゲブトキスイとの違いは触角第9節にあらわれるという。第10節と比較して同じ幅であればヒゲブトキスイ、明らかに10>9であればニホンヒゲブトキスイとなる。
原野開発その後  09/06/16
一月前(5/21)紹介したその後、道路が見えてきた。
チャボヒゲナガカミキリ(♀)  09/06/16
2年前に♂が記載してあるが、チャボヒゲナガハムシととんでもない間違いをしていた。修正しておきます。
ハイイロビロウドコガネ(♂)  09/06/16
ビーディングだと雌雄同時に落ちてくることも多い。
ハイイロビロウドコガネ(♀)  09/06/16
-----------
裏山にてビーディング  09/06/15
枯れたガマズミの花を叩くとたくさんのハネカクシ(同一種)が落ちてくる。ビーディングの受けに使用しているのは100均の白い傘です。
ツヤムネハネカクシの一種  09/06/15
体長約8ミリ。頭胸の光沢が強く、少し青を帯びて見える。
ミヤマドウボソカミキリ  09/06/15
体長約10ミリ。ドウボソカミキリとは異なり白いスジがはっきりと確認できる。触角は非常に長く体長の2.8倍ほど。カエデの葉上に静止していた。
ナカアカヒゲブトハネカクシ  09/06/14
採ったキノコを忘れたのかそのまま放置したポリ袋がある。ちょっと覗くとよい具合に腐敗が進んでいるようでハネカクシやらエンマムシやらタマキノコムシがウジャウジャうごめいている。特に大きいハネカクシ2種を捕えてみた。威嚇のポーズをとっているが伸ばせば7ミリほどの体長か。
コガシラハネカクシの一種  09/06/14
体長約7ミリ。頭が小さいからコガシラ。で、頭部の幅は前胸の2/3、上翅の1/2ほどだろうか。ドウバネコガシラハネカクシやヒメホソコガシラハネカクシが近いシルエットだが・・・。
クロヒメテントウ?  09/06/14
体長2.4ミリ。尻に明瞭な淡色部がある。S字形になびく上翅被毛の密度差が近似種チュウジョウヒメテントウとの違いというが並べて比較しないと難しい・・・。
アシマガリニセクビボソムシ(♂)  09/06/--
体長約3ミリ。中脛節が歪(いびつ)な形だけと思っていたが、違う!、完全な関節を備え曲がるのだ。これはす、凄いことだ。数日後に自販機の灯りで捕れた個体だが、雌雄比較のためここに掲載します。
アシマガリニセクビボソムシ(♀)?  09/06/14
体長約3ミリ。笹を叩いて得られた。触覚や脚の黒いこととはっきりしない斑紋などからこの種としたが、中脛節が曲がっていないのは♀か?。
ミチノクケマダラ  09/06/14
分布調査をしておられる方から連絡をいただいた。現在も当時と同じ場所で生殖しているのか気になって確認に行ってきた。それほど自然が豊かでなくとも生存できる甲虫のような気がするが、なぜかほぼ岩手県のみで繁殖する不思議なカミキリ。

拡大率の違いや左右のずれで見苦しいが、この光学系で2センチもある体長を捉えるには2画面構成となる。ご勘弁を。


アカホソアリモドキ(♀)  09/06/12上翅に不思議な凹みが見られるのは♂の特徴だが、♀の腹部のも他のアリモドキ科には見られない膨らみを持つ。
クロチビアリモドキ  09/06/12
ビーティング。アリモドキ科は捕らえるとエネルギッシュに走り回り、なかなか静止してくれない。
ルリハムシ  09/06/12
ビーティングのみならずルッキングでもよく見つかるが、不思議にも捕れ出したのは昨年からで、それ以前は皆無。美しい緑金色で大きい(体長7〜8ミリ)ハムシ。
クロナガタマムシ  09/06/12
体長は10〜15ミリ。コナラの伐採木によく集まるがそれほど俊敏でなく簡単に捕まえられる。通常は黒色で紫藍色の光沢を帯びるが、寒冷地の個体は前胸が銅緑〜銅紅、上翅は緑色を帯びてくる。前胸中央に縦長の凹みがある。
↑頭胸部側面像  09/06/12
内側隆線が見られないのはこの種の特徴。触角の各節まで鍍金(メッキ)が施されているのはすごい。
タテスジアカヒメゾウムシ  09/06/12
体長約3ミリ。判別のし易い対の白ラインを持つ。
↑側面像  09/06/12
横にも太くて短い白ラインがあるぞ。
梅雨入り 09/06/11
雨にかすむ西側階段と東屋。雨のため施設外壁チェックだけにする。
クリイロヒゲナガハナノミ 09/06/11
体長約6ミリ。エダナガヒゲナガハナノミとの違いは触角の各節から分岐する枝の長さが異なる。
ニレハムシ 09/06/11
体長約6ミリ。触角の第3節と第4節は同じ長さ。
クロチビオオキノコ? 09/06/10
カワラタケなど切り株に生える硬いキノコに見られる。オオキノコの中では最も多いと思う。
クロヒゲナガジョウカイ  09/06/10
体長5.5ミリ。体長を超える長い触角が特徴。
クロヒゲナガジョウカイ  09/06/10
図鑑によると1)触角の第4節は第5よりやや短い。2)小あごひげの先端節はほぼ三角形という。
緑の衝撃  09/06/09
激務から開放される昼休み。車で県道の峠を目指し進んでいるとき雷鳴が聞こえたので急遽予定変更して近場の雑木伐採蓄積してあるところに向かう。


                    次頁 ホーム 前頁