甲虫雑感録59 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ケシガムシの一種  07/04/17
山の斜面にある獣糞にはハネカクシ以外の甲虫も。
ネアカマルクビハネカクシ  07/04/17
西山階段から山に入り100メートルほど進んだ斜面に獣糞の集中する場所があった。何の動物か見当ももつかないが糞の大きさから犬くらいの大きさを想像する。だいぶ土化していて臭いはしない。小さなハネカクシ類数種が現れては消え見ていて飽きない。
チビヒラタエンマムシ属  07/04/16
朽木の皮を剥いで発見した甲虫。 体長2.6ミリ。コンクリートクラック計測スケールは0.5ミリ刻みの目盛がついており、甲虫と同時に写すと乱暴だがほぼ0.1ミリ単位での体長計測ができる?。
カシワノキクイムシ  07/04/12
野外に出た直後に服に飛んできた甲虫。 体長約3ミリ。コントラストのある縦じまからシラベザイノキクイムシかカシワノキクイムシのどちらかと思われる。両者を分けるのは触角先端の球桿に注目し、中央で折った場合左右対称か否かによるという。
マツノキクイムシ  07/04/11
体長約4ミリ。松の衰弱木や伐採丸太に加害する。飛来する時期が春先でマツノマダラカミキリやゾウムシ類と異なる。
カミナリハムシ属  07/04/10
体長約4ミリ。属どまりなのはニホンカミナリハムシ(前胸の溝の形)とかカミナリハムシ(触角第2、3比)など特徴のある種以外は判別しにくいことによる。
ムネアカチビケシキスイ  07/04/09
ふきのとう、花壇のクロッカス、花という花に必ずついている。堰を切って甲虫シーズンが突然スタートした感じだ。約3ミリ。
セスジハネカクシの一種  07/04/09
紫はクロッカスの花の色。前胸中央に縦溝が刻印されている。体長約5ミリ。
チビケシキスイ属  07/04/06
野外はまだ寒いが、日当たりの良い南斜面にはふきのとうが芽を出している。その花を覗くと小さいながらももう活動している甲虫がいる。体長2.5ミリ。触角と脚が黒く、太い脛節端からエチゴチビケシキスイやトゲナシホソチビケシキスイなどが考えられる。
ヤナギルリチョッキリ  07/04/06
ふきのとう花ののガク?についていた。泥が付着しているので、土から這い出したばかりなのだろう。体長約3ミリ。
冬眠  06/12/xx
フィールドはすべて白くなり野外活動はすでに休止している。昨年同様、未掲載甲虫を少しずつ整理してはアップしていきたい。
未掲載甲虫(9-11)
ホソガタナガハネカクシ  06/11/10
今年は暖かく、昨年よりも長く採集できるようだ。落ち葉を払いのけ逃げ動き出す甲虫を狙う。 体長7〜8ミリ。頭部の両側は平行。
フタテンヒメマルクビハネカクシ  06/11/06
採集できる日も残りわずか。最後のあがきで側溝の落ち葉の下を狙う。結構数が多いハネカクシだ。 体長約3.5ミリ。
コスナゴミムシダマシ  06/11/06
側溝にたまった落ち葉の下から発見する。スナゴミムシダマシのなかでは最も普通種だといわれるが初。 体長約8ミリ。
ナガサキヨツメハネカクシ  06/11/06
採集できる日も残りわずか。最後のあがきで側溝の落ち葉の下を狙う。結構数が多いハネカクシだ。 後羽が退化していることからこの種とした。 体長約3ミリ。
カクムネヨツメハネカクシの近似種  06/11/02
盛岡で初氷を記録したという・・・採集できる日も残りわずかだろう。側溝の落ち葉を掃うとトビムシが一斉に拡散ジャンプし、みるみる底の色が薄くなる。右往左往するハネカクシも数種類確認でき、そのうちの一種。 体長約3ミリ。
クビボソハネカクシ  06/11/02
側溝の落ち葉の下から見つけたハネカクシ。体長5〜6ミリと図鑑による体長と異なるが、計測対象が生体か標本かの違いと思われる。
ケシキスイ科  06/10/30
体長約3ミリ。ノコンギクの花にて採集する。5〜6月のシーズン中は小さすぎると見向きもしない大きさだ。似た種が多く絞りきれなかった。
ダイコンナガスネトビハムシ  06/10/30
体長3ミリ弱。ナトビハムシとの違いは前中肢の色が黒色か赤褐色かによる。蕪(かぶ)の葉にて。
ノコギリホソカタムシ  06/10/27
体長約4ミリ、倒木に生えたカワラタケにて採集。クワガタゴミダマ似の特異な形からゴミムシダマシ科に見当をつけるが違った。
シロヒゲナガゾウムシ  06/10/26
裏山に積み上げられた広葉樹の伐採木にはいつもキマダラヒゲナガゾウムシが見られるが、今日は見慣れない大型のヒゲナガゾウムシがついていた。大型といっても1センチ程度であるが、最近の対象甲虫からすると桁違いにビッグである。
チビヒラタエンマムシ属  06/10/17
体長2.5ミリ。ハスジチビヒラタエンマムシが近いと思うのだが、前胸背板中央基部よりに現れる「ハ」の字状条線が確認できないため属どまりにしておいた。
ツマキツヤナガハネカクシ  06/10/16
下のハネカクシと同じ倒木の樹皮下に見られた。体長8〜9ミリ、体は扁平。頭部は粗く点刻される。
オオヒラタハネカクシ  06/10/16
倒木の樹皮下にはキクイムシによる食痕空間を自由に走り回れるように、体を扁平に進化させたハネカクシが存在する。触角が異常に発達(体長の約8割の長さ)しているのも他のハネカクシにほとんど見られない特徴である。
キョウトコチビシデムシ?  06/10/12
体長約3ミリ、朽ちてドロドロになったキノコから得られた。キノコに集まる甲虫を狙えるシーズンなのに森には蚊が多く、立ち止まると集中攻撃され撮影どころではない。
ホソチビオオキノコ  06/10/10
体長約4ミリ。体の配色がクロバチビオオキノコ↓(6/12記載)に似ているがより細身で、触角も長いことで区別できる。
クロバチビオオキノコ  06/06/12
体長4.5ミリ。比較用過去画像。拡大率が異なるので見苦しいが一応並べてみる。
クロウリハムシ  06/10/10
カラスウリの実がはじけ、種子が流れ出している。緑色の葉上にはまだクロウリハムシが何匹かついていた。甲虫がめっきり少なくなったこの時期に久々の緑の報告。
アカバマルタキノコムシ(1)  06/10/05
今日もキノコに集まる甲虫狙いで森に入る。 体長約4ミリ。強い光沢のためか丸まっているときは水滴のようにみえる。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(2)  06/10/03
キノコに集まる甲虫狙いで森に入る。 体長約4ミリ。ゴツゴツした体に特徴的な角状の突起が伸びる。
クロカタビロオオキノコ?  06/10/04
全身が黒く、前胸上翅接合ラインが波打っているなど、 これまで何の疑いもなくクロチビオオキノコとしてきた種であるが 体長を計測すると6ミリもある。(図鑑による体長は3〜4ミリ) 暫定的に5ミリを越える個体をクロカタビロオオキノコとしたい。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(♂)  06/10/03
キノコに集まる甲虫狙いで森に入る。 体長約4ミリ。ゴツゴツした体に特徴的な角状の突起が伸びる。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(♀)  06/10/03
体長約4ミリ。上の♂と同所から得られたので♀とした。ゴミムシほどキツくはないが似た臭いを発する。


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