甲虫雑感録124版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



部分日食  12/05/21
ピンホールで。盛岡では金環食にならない最大この程度の部分日食。でも、通勤途中には快晴なのにコントラストのない異様な光景を満喫できた。
ムツボシマルハナノミ(♀)  12/05/21
体長6.5ミリ。裏山の散策階段の土止めに使った楓の丸太の上に静止していた。大きく派手な斑紋なので遠くから存在はわかったが、どうせハムシかテントウムシだろうと近づく。!おっと、嬉しい大物だ。ちょろちょろ程度の水源しかないこんなところに不思議だ。
セスジチビシデムシ  12/05/21
体長3.9ミリ。勤務施設の雪捨て用に伸びた道路脇に埋めた丸太の上を走っていた。チビシデムシの動きではなく、変わった体色のゴミムシかな?と思う。これだけ長い触角や脚はオオバヤシチビシデムシやホソガタチビシデムシなど数種に限られ、すべて洞窟など暗い空間に適応しているようだ。丸太の先は林に届くまで20メートル幅で草地が広がっており、雪解けするとモグラの表面近くを掘った坑道で草地はぼこぼこに荒れるので、この坑道が関係しているのかも。(モグラとの関わりは今坂正一さんのE-アシストで知りました。)
北上川  12/05/20
極端に水量が少ない時だけ中州島に渡れ、普段人が入れない場所だけに期待も膨らむ。セリ科の白い花に下画像のマメゾウムシがたくさん訪花していた。
触角  12/05/20
マメゾウムシらしい触角。
ネムノキマメゾウムシ  12/05/20
体長3.4ミリ。食相はネムノキやニセアカシヤのさやに並ぶ種子という。そういえばこの中州には鋭い棘の樹木が蔓延っているが、これがニセアカシヤかな?
側面象 
丸まりとジャンプに欠かせない太い後腿節。
ウスモンアリモドキ  12/05/19
体長2.9ミリ。放置した木材を粉砕したチップなどで大量に発生することがある。
ニセクロマルケシキスイ  12/05/16
体長4.5ミリ。近似種クロマルケシキスイとの違いは、上翅の点刻の大きさが大小2種で成り立っているか否かで判断するという。
カタベニタマキノコムシ  12/05/16
体長2.9ミリ。上翅には乱れる二重の点刻列がはしる。
シラフチビマルトゲムシ  12/05/13
体長3ミリ前後。 市街地の畑でも探せば結構集まる。斑点状に見える白い毛束が特徴。
ヒメナガキマワリ  12/05/12
前胸基部に逆「ハ」字の浅溝がある。
採取法  12/05/12
最近、やみくもにビーティングすることはなくなり、森の地面に落ちている手頃な枝を拾い、ビニール傘の上で叩き、付いている甲虫を落とす採取法が多くなっている。
ヤナギハムシ  12/05/12
オレンジの地色にグリーン系メタリックの前胸頭部と斑点が美しい。
ツノフトツツハネカクシ  12/05/12
体長7.5ミリ。キクイムシの坑道では筒状が最も効率がいいのだろう。ハネカクシも円筒体型になってしまう。甲虫体格の環境順応は凄いと思う。
ツブデオキノコの一種   12/05/10
ややルリ色光沢か。
ツヤゴミムシダマシ属?   12/05/10
体長4.5ミリ。西山の斜面に転がるちょっと太い小枝を手に取り叩くと数頭落ちてきた。 ウスモンツヤゴミムシダマシやアシグロツヤゴミムシダマシに近い仲間か?
アカアシヒゲナガゾウムシ  12/05/09
拡大用の12.5ミリのレンズはピントの合う範囲がすこぶる狭く、触角だけとか「顔」とか一部に限定した使い方しかできない。
ホソアリバチ(♀)  12/05/09
一般にアリバチの♀は翅がなく、一見アリに似るが「ハチ」であり毒針をもつため指で触ると刺される。スズメバチの縞模様同様、黒赤白のド派手なカラーは警戒色として十分機能しているのかも知れない。
アリモドキカッコウムシ 08/04/09
比較用の過去画像。これまでアリモドキカッコウムシ自体が擬態のモデルかなと考えていたが、↑アリバチ♀に似せた色彩の公算が強い。
オオカメノキの花  12/05/08
山桜よりも早い時期に咲く白い花は、結構甲虫の訪花性もあり重宝する。
メダカハネカクシの一種  12/05/08
体長5.8ミリ。体形から想像するに後翅は退化しているんだろうな。
立枯れ  12/05/05
森から離れた草地に人為的な切断面の立枯れがある。樹皮を剥ぐと驚いたハネカクシなどの大型甲虫が大量に飛び出す。
オオヒラタエンマムシ  12/05/05
体長10.0ミリ。賑やかな昆虫類が去ったあと、残った大型甲虫。ほとんど条溝は見当たらないが、肩部に2、3の短い条溝が確認できる。
ホソデオネスイ  12/05/05
体長2.3ミリ。立枯れの少し浮きかけた樹皮をめくると、驚いて飛び出すハネカクシ類。賑やかな昆虫類が去って、すこし時間を置いた後でも、ゆっくり移動する小甲虫が認められた。日本産ヒラタムシ上科図説第一巻による画像照合すると側頭部(複眼後縁ー頭部後角間)が長い特徴が一致した。ネスイムシ科
ムナグロツヤハムシ  12/05/05
体長4.5ミリ。斑紋の変化が多すぎて、そのパターンだけで図鑑ができそう。
アオバノコヒゲハムシ  12/05/05
腐敗かぼちゃの周囲に生えているスギナの先端にルリ色光沢の甲虫が目に入る。スギナが食相?かと思うほどたくさん確認できる。
野外に捨ててあった腐敗南瓜  12/05/05
県南、藤沢町(一関市)に来ている。走行距離にして120キロ離れているが、この地との頻回往復がサイト更新が長らく途絶えた原因でもある。硬いカボチャも腐敗が進み柔らかくなるころには小甲虫たちの絶好の住処となる。
ヨツボシテントウダマシ  12/05/05
体長4.6ミリ。野外に捨ててあった腐敗南瓜から。初!。全国的には普通種みたいだが、盛岡あたりでは絶対見かけないぞ暖かい県南の成果な?。早々、テントウダマシ科の図鑑に加えておく。
ハバビロハネカクシ  12/05/05
体長2.8ミリ。野外に捨ててあった腐敗南瓜から。前胸中央に縦に走る溝がある。前胸後角は角が少し欠けた形で2頂点ある。
ケシガムシの一種  12/05/05
体長2.4ミリ。腐敗植物中で動く赤いツブツブはケシガムシであることが多い。体長からアカケシガムシあたりか。
マグソガムシ  12/05/05
体長3.0ミリ。野外に捨ててあった腐敗南瓜から。上の赤いケシガムシよりも一回り大きく体幅体高もあり、よく目立つ。尻がわずかに赤みを帯びている。


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