甲虫雑感録106版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



トガリハネカクシ(Medon)属? 11/03/24
立ち枯れの朽木の中から出てきた。体長4.6ミリ。方形の大きい頭部とお椀型の前胸からミゾトガリハネカクシあたりが近いと思われるが胸に溝はない。トガリハネカクシ(Medon)属ってどこが尖っているんだろうか?口先?
頭前胸上翅
前胸中央に溝はないが平滑帯がある。アカアシクロトガリハネカクシの体長(6.0〜6.5ミリ)とはかけ離れているし・・・。
マルタキノコムシ属  11/03/23
体長約3ミリ。前胸側縁が赤褐色に縁取られる。
側面像 
球にはなりきれない歪な形。
ゴリアテキクイムシ?  11/03/22
体長2.8ミリ。大きさと食樹にケヤキが含まれることからこの種としたが、ただ樹皮下で越冬していただけかも。
正面像 
背面像というか図鑑に載っている基本体位。キクイムシは似た種が多く難しい。
側面 
不明種 カレキクチカクシゾウムシ属 11/03/22
いつものケヤキ自然林にて。体長5.4ミリ。上翅後部の白紋や体形はカレキゾウムシ系にも見えるが違うだろう。前脛節から府節にかけて生える長毛が特徴か?。
擬死行動 
吻がしっかり格納された頭部の雰囲気だけはアシナガオニゾウあたりを連想させる。???。どの亜科なのか見当もつかない謎のゾウムシ。
Camptorhinus(属)で検索すると国外のサイトだが同種画像がたくさん出てくる。保育社甲虫図鑑アラメカレキクチカクシゾウムシ(同属)の解説に♂の前脛節内縁に長毛を装うとあり、特徴が一致。和名は判りませんがCamptorhinus simplexかCamptorhinus statua のどちらかなようです。情報ありがとうございました。
北上川河川敷 11/03/20
震災の影響で世の中がなんかおかしい。道路に車が極端に少なく、開けている店舗もほとんどない。 これからどうなっていくのか先行き不安なのだ。で、川原の石起こし。
ケナガセマルキスイ 11/03/20
体長1.6ミリ。川原の石起こしで得られる。これまでは不明種扱いだったが、今回は専門の方に標本を送り調べていただいた。
別画像  11/03/20
背面の長毛が特徴。
ヨツボシホソアリモドキ 11/03/20
体長3.0ミリ。川原の石起こしで得られる。黒地に赤と黄とは結構カラフルだ。
自然林  11/03/17
人の侵入を拒む川と崖に囲まれたケヤキの自生する自然林。ガソリン不足が深刻で車が利用できないが、歩いていける距離にこういった自然林が存在するのはありがたい。
ナミモンコキノコムシ 11/03/17
体長3.0ミリ。上翅端近くの帯紋は不変などと前に書いたが、この個体は途切れぎみ。
ミジンムシ科 11/03/17
体長1.9ミリ。
御所湖 11/03/13
休日だったが電気が復旧したので職場に向かい後片付け。その後、山越えして繋地区のケヤキを見てまわる。寒い。この小さな公園位置ではまだ、対岸まで氷結している。
クロホシメナガヒゲナガゾウムシ 11/03/13
体長4.6ミリ。小楯板と後頭基部中央付近に石灯籠に似た白い模様が見える。このヒゲナガゾウムシ独特の特徴か。
横前から 11/03/13
ロズウェルサングラス様の顔。
ミドリトビハムシ  11/03/13
湖畔だけあって凄い数のミドリトビハムシが身を寄せ合って越冬している。
盛岡市内  11/03/12
昨日の地震による停電が続いており信号も消えている。車が消えた不思議な夕方の光景。沿岸部では大津波による未曾有の大惨事が発生していた。
セマルチビヒラタムシ(♀)  11/03/08
体長3ミリ。これまでキイロチビヒラタムシやヒレルチビヒラタムシとして掲載してきたどれもがセマルチビヒラタムシ同一種なのでは?という疑問が浮上する。 過去画像を並べてみるが、キイロチビヒラタムシの触角第3節は第2節より明らかに長く・・・の解説に該当する個体はないような。
ヒレルコキノコムシ  11/03/05
ケヤキ樹皮下から。体長4.3ミリ。触角の球桿部が4節から成り立つ。これまでコマダラコキノコムシと混同していた可能性もある。
触角比較 
似ているコマダラコキノコムシ(右)との違いは、斑紋の変化よりも触角の形の違いが重要な鍵となる。ヒレルコキノコムシ(左)は明らかに触角第7節<8節となる。
オビモンハナゾウムシ 11/03/05
体長4.1ミリ。ケヤキ樹皮下から。これだけコントラストのある斑紋と体形は本種に間違いないが、大小2個の突起からから成り立つ前腿節の「棘」がこの種の特徴という。
トビイロマルハナノミ  11/03/05
水辺近くのケヤキ樹皮下から。体長3.8ミリ。冬眠中といっても慎重に扱わないと、すぐ飛び跳ねて消えてしまう。特に樹皮下から撮影ケースに移すときがあぶない。
頭部
背面からは前胸に隠れて見えない頭部。
ハロルドヒメコクヌスト 11/03/05
体長4.2ミリ。ケヤキ樹皮下の常連さんといわれる割にはこれまで採れなかった。なぜか今年はたくさん見かける。
触角拡大
あっ!ハロルドは触角が10節なのか。触角の数が違えばオオズセダカコクヌストに近いともいえないなあ。これまでお目にかかったことのあるコクヌスト科といえばオオコクヌスト、オオマダラコクヌスト、オオズセダカコクヌストとそれぞれ似ても似つかぬ姿かたち。なんと距離感のある大雑把な科なんだろうか。
シバンムシ科 11/02/28
ケヤキ樹皮下にて。集団ではなく単体での越冬個体だったが3回ほど見かけた。体長1.9ミリ。ジンサンシバンムシ↓に触角をはじめ体形がよく似ているが、複眼の大きさや体の光沢が異なるようにも見える。
ジンサンシバンムシ  07/06/29
4年ほど前に登場したジンサンシバンムシ。当時、屋内から大量に発生したと持ち込まれた乾燥標本


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