甲虫雑感録128版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



御所湖  12/07/07
連日通う峠の先にある人造湖。大雨の後などに樹木が流れ出て湖上を覆うことがあり、その樹木を回収する基地も存在する。持ち上げられる程度の軽い枝を持ち上げ甲虫を探す。
クロホシホソアリモドキ  12/07/07
体長4.5ミリ。アリモドキ科の中でも大きい部類に入ると思うが、ネットで画像が少ないのはあまり出会えない種なのかも知れない。このサイトでも 11/09/23に登場しているが、捕獲場所が同一で、生息域が狭いのかも。
ヨツモンホソアリモドキ  12/07/07
基部の2紋がつながって別のタナカホソアリモドキに見えた。止まることなく常時走り続ける個体の後ろ2紋だけが残像に残った。後で冷静になって考えると頭部が黒か黄かで簡単に見分けることができたのに。
ガロアトゲアリヅカムシ  12/07/07
体長1.6ミリ。触角がすごく複雑にみえる。アリヅカムシが魅力なのは触角の多様性に加え1属1種が多いという・・・つまり、広がりと深さを兼ねそえているところか?
ニセケブカネスイ  12/07/06
体長3.0ミリ。裏山にて。ホソデオネスイなどeurops属に似ているが触角の第9節の大きさが異なる。大アゴは左右交差することなく、小鳥の嘴(くちばし)のイメージがする。
触角拡大  12/07/06
触角の第9節に注目すると、明らかに柄の一部としてなだらかに連なっているている。
ホソデオネスイ  12/05/05
比較用として用意した過去画像。触角第9節は球桿でもなく、柄でもなく、浮いている。
峠  12/07/04
今日の昼も峠に向かっている。
甲虫を吐き出す木  12/07/04
叩くと大量に甲虫を吐き出す、びっしりカワラタケの生えた朽木。相変わらず量は凄いが概知種ばかりでこれといった成果は無かった。しかし・・・
ヘリアカアリモドキ  12/07/04
体長5.5ミリ。「甲虫を吐き出す木」の根本の雑草に未採集のアカアリモドキを見つけた。
峠の看板たち  12/07/04
ここ峠、南昌山の五合目は「肩」と呼ばれ、昔から休息地となっていた。今は駐車スペースがたくさんあるが、満杯にうまることはない。
宮沢賢治が愛した南昌山 その5  12/07/04
これまでも度々紹介してきた。矢巾町と宮沢賢治ゆかりの地の紹介。
ビーティング  12/07/04
ヘリアカアリモドキを得たことから気分を良くし、峠から毒ヶ森に向かう脇道方向に進む。
ノミヒゲナガゾウムシの一種  12/07/04
体長2.0ミリ。根拠はないけど、なんとなくセスジノミヒゲナガゾウムシが近いかな。ジャンプ器官は付属してないようだけど不思議と「ピョーン」と跳ぶ時がある。
顔 
ヒゲナガゾウムシらしからぬ面白い顔だ。
粗朶  12/07/04
これまで粗朶にカミキリ類が付いていても、絡んだ小枝をほどいている間に落ちてしまうと思いこんでいた。意外にもソダ叩きが有効なのに驚く。
クモノスモンサビカミキリ  12/07/04
体長6.7ミリ。クモの巣が絡んだような模様からこの名がつきました。
キッコウモンケシカミキリ  12/07/04
体長5.5ミリ。亀甲(キッコウ)模様とは正六角形の幾何学模様で その形が亀の甲羅の様に見えたことから その名が付けられました。個体によってきれいな紋が現れるものからハッキリしないものまでいろいろあるようです。
単一の植物群  12/07/04
峠から頂上を経由せずに毒ヶ森に向かう登山道を10分ほど進んで引き返してきた。峠の近く、わりと湿気の多い所にて、道に沿って見事な単一の植物群がみられる。
ヒラタムシトラップ  12/07/02
丸太の輪切りを重ねておくと、いつの間にか自然に入り込んでいることがある。ただ、一気に合わせ面をさらけ出すと隠れていた様々な甲虫が一斉に逃げ出すため、その中の未採集種を見逃さないように細心の注意が必要だ。
ホソチビヒラタムシ属の一種  12/07/02
体長2.1ミリ。日本産ヒラタムシ上科図説第一巻のチビヒラタムシ科の中ではグルーベルホソチビヒラタムシが最も近いとはおもうが・・・・。
この画像をご覧になった平野さんから連絡をいただきました。【  Leptophloeus sp.  】 です。これは図説を作成した後に見つかった種で、本州各地で得られています。 上翅の末端が切れているようになっているのが特徴とのことです。ありがとうございました。
拡大  12/07/02
複眼を拡大すると完全な球形ではなくフタトゲホソヒラタムシみたいな2段構造をしている様にも見えるんだよなーぁ。
デオケシキスイの一種  12/07/02
体長2.9ミリ。これも上の丸太トラップで獲られる。逃げてる姿はみな同じチビヒラタムシ科に見えるが、捕らえ拡大して初めてケシキスイ科と判る。
怪物オブジェ  12/06/30
南昌第2トンネルから急坂を登ること10分ほどで赤林山登山道にでる。グロテスクな枯れ樹木が出迎えてくれ、そして帰りの分岐の目印でもある。
オオキバチビヒラタムシ(♂)  12/06/30
体長3.1ミリ。朽ちたブナの樹皮下にたくさんいた。数個体持ち帰ったが、どれも♂にしては大アゴが小さい気がして迷ってしまう。
オオキバチビヒラタムシ(♀)  12/06/30
体長3.2ミリ。他のチビヒラタムシ科♂と似ているが、オオキバチビヒラタムシの触角先端節の長さは幅の2.5倍で区別できる。
ハネカクシ  12/06/30
体長4.4ミリ。上翅会合部が縦に明るくハネカクシではあまり見かけないパターンだと思うが、このサイズから種名は難しいだろう。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(大)  12/06/29
体長4.6ミリ。昨日とおなじカワラタケの木を叩く。これもたくさん落ちる種。ということは大中小♂♀あらゆる個体が得られるが、整理が大変なので昨日はパスしたが・・・。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(小) 
体長3.3ミリ。 体色が異なるように見えるが、逆光気味のライティングのせい。カブト、クワガタと同じで体長により角の大きさが変わる。
キムラチビコブツノゴミムシダマシ(♀) 
体長4.5ミリ。側面像。意外にも複眼がでかい。
アイヌツヤヒメコメツキダマシ  12/06/29
体長4.5ミリ。肩が赤い特徴を持つが、他のコメツキダマシにも肩が赤い種も多い。
側面 
触角拡大 
近似種Xylobius属との違いは触角の3、4節比に現れ、アイヌツヤヒメコメツキダマシは”ほぼ同じ”。ツヤヒメコメツキダマシは第4節が第3節の2倍以上の長さ。ニセツヤヒメコメツキダマシは第4節が僅かに長い。
アズマオオズアリ(兵隊)  12/06/29
体長3.5ミリ。頭部の全体に占める大きさは異様で驚く。
峠  12/06/28
峠の道路脇で発見した立ち枯れにびっしり生えたカワラタケ。下に傘をあて、後ろから硬い木でめいっぱい叩くと、想像を絶する数の甲虫が・・・落ちてきた。
カトウヒメナガクチキ  12/06/28
体長4.7ミリ。嬉しいことに大量甲虫の中に見たことのない新甲虫も含まれていた。数撃ちゃ鉄砲もカラスに当たるの論理?
ナミモンコキノコムシ(1)  12/06/28
最も多かったのがこのコキノコムシ。50〜100頭ぐらい傘に入ってきた。
ナミモンコキノコムシ(2)  12/06/28
選択したわけでなく、たまたま捕らえた4頭だが、それでも斑紋変化が大きいことがよくわかる。
クロハバビロオオキノコ  12/06/28
体長6.1ミリ。結構巨大なオオキノコがボタボタ落ちる。その数20頭くらい。クロチビオオキノコとの違いもよく判らないが、大きさからこの種名の方が一般的のようだ。
触角拡大 
アカオビニセハナノミ  12/06/27
体長4.9ミリ。最近、湿った地面側に菌糸が回ったような太い枝を拾って叩くことが多く、よく落ちる。斑紋の薄い個体だが、側面に遊離した黒点を確実に有する。これが近似種アヤモンニセハナノミとの簡単な判別法だが、誤同定したままの過去画像も多く、早く修正しなければと思っている。


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