甲虫雑感録126版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



セアカナガクチキ  12/06/18
体長10.0ミリ。地味な色の多いナガクチキのなかで、ベニボタルに擬態したのだろうか?派手なタイプ。朽木の豊富なこの裏山階段では普通に見られる。
樹液  12/06/18
樹液といっても杭に利用された(切断された)太い枝なので渇れるのも時間の問題だろうが。
ナガタマムシの一種  12/06/18
体長6.0ミリ。タマムシらしい全身を覆うメタリックカラー。コナラの伐採木に集まる。
キボシアオゴミムシ  12/06/18
赤銅色に輝く前胸。
サビカミキリ  12/06/18
体長20.8ミリ。かつてムナクボカミキリと呼ばれた。前胸は凹まないが凹む近似種も多く、混乱を避ける意味で新和名が提唱されたのだろう。灯火によく飛来する。
初峠  12/06/15
昨年は連日通った峠。 すでにひと月前から開通していたが、麓でも十分甲虫が採れていたため来る必要がなかった?。
スカシシリアゲモドキ  12/06/15
紋のないシリアゲムシが叩き網用の傘にとまる。珍しいかもしれないと一応撮るも普通種(画像検索で無数にヒットする)だった。甲虫に限らず"無知"が災いし貴重な昆虫も結構見逃しているんだろうなぁ。
峠の尾根から東側  12/06/15
霞。
マダラクワガタ(♀)  12/06/15
体長6.0ミリ。森の中、落ちている太めの枝を拾い上げ叩く・・・と腐ちていたのか砕け散った小欠片がこの甲虫だった。
側面  12/06/15
不明種  12/06/14
体長3.5ミリ。細くて深い上翅の条溝など、全体的な印象はセスジタワラシバンムシだが、触角がまったく異なり鋸歯状を呈する。
側面像 
体高もあり、筒状で重量感たっぷり。
触角拡大 
保育社甲虫図鑑3によるセスジタワラシバンムシの解説には、触角先端3節はやや大きくなるとあり、図鑑画像でも赤褐色の先端3節が確認できる。(捕った個体の触角は黒く、先端3節の肥大もまったくない)。雌雄の差異幅を含めてもセスジタワラシバンムシとは別種と思われる。
ヘリグロヒラタケシキスイ   12/06/14
体長3.6ミリ。下から這い出しブルーシート上にいる数個体を発見。普通、腐敗動物質にいるといわれるが、腐敗植物(粉砕木材)でも発生するんだねぇ。
クリチビカミキリ  12/06/14
体長4.8ミリ。西山にて(クリではない)適当な木の幹を叩くと落ちてきた。これだけくっきり斑紋の形が出ているのになかなか種名が判らない。なんとか種名を導き出したが、なんと5年前も同じ工程を繰り返していたと気がつく。
裏山階段 
散策路。伐採した樹木を利用し急勾配を自由に移動できる階段を作った。埋めた小丸太は2〜3年で朽ち、入れ替え需要のため新たな伐採地が必要となり、そして結果的に散策路の面積が拡大している。
マルタマキノコムシの一種  12/06/13
体長2.3ミリ。近似種を絞り込めない。
側面像 
・・・。
黒いケシガムシ  12/06/13
体長2.5ミリ。地面に埋もれた菌がまわっていそうな枝木を拾い、付いている甲虫を叩き落とす。
ベニモンムクゲキスイ  12/06/13
体長2.4ミリ。よく比較されるハスモンムクゲキスイとは後部斑紋の形でも判別できる。
カタモンムクゲキスイ  12/06/13
体長2.0ミリ。両肩だけに小赤紋を有する。
Mycetochara sp.  12/06/12
体長4.4ミリ。裏山階段の頂上終点あたり、 ホウノキの白い樹皮上に張り付いていた。 先日、「東京近郊画像日誌」のえいもん氏より FIT(衝突板トラップ)で得られた甲虫が 過去にこのサイトに登場した甲虫に極めてよく似ており、 その後、この虫の正体は判明?。 との連絡を頂きました。でも、不明種のまま放置していたので 返答できません。で、神奈川の平野幸彦さんに尋ねてみました。・・・・・
画像を見ましたが、Mycetochara sp.としか云いようがありません。あえて云えば Mycetochara (Mycetochara) aomoriensis Nakane, 1991ですが、標本を見ないと。 今、研究中のようで、紋のあるものと無紋のものがあり、日本に何種いるかよくわか らないのが、現状です。そのうち、整理され発表されると思います。
・・・・・とのことでした。
ツヤケシブチヒゲハネカクシ  12/06/11
体長11.7ミリ。触角の先端と腹節の一部が白色で、暗がりでは際立って目立つ色になっている。
ツヤチビキカワムシ  12/06/09
体長2.5ミリ。最近、地面に埋もれた枝木を拾い、付いている甲虫を叩き落とす採集法が多く、よく落ちる甲虫のひとつ。
コブスジサビカミキリ  12/06/09
体長6.1ミリ。小枝に擬態したカミキリ。近似種が存在しないので間違えることがない。
顔 
拡大・・・。顔とケツが白く、折れた小枝の切断面を演出している。
ヒラタハネカクシ属   12/06/09
体長3.5ミリ。体長や前胸の縦溝、上翅周囲からの赤紋発達具合などは、昨年登場のヒラタハネカクシ属に似るが、トリケラトプス状の角突起がない。
ハバビロハネカクシ属  12/06/09
Megarthrus属。5月5日にハバビロハネカクシ名で登場した種とは明らかに違うが、前胸中央に明瞭な縦溝があり、後角直前はえぐられる同じ特徴をもつ。
ツブエンマムシ  12/06/09
体長2.2ミリ。保育社図鑑発行の頃には国産一種だけだったが、現在は4種に分岐されている。これらの細分化された種の違いは、体長と点刻の密度くらいで、同定は難しいという。
タマキノコムシ科   12/06/09
体長2.0ミリ。カタベニタマキノコムシなどAnisotoma属に代表されるように”刃こぼれ”状触角の片鱗がわずかに現れている。チビシデムシもそうだが、触角第8節が縮小する理由はなにか?


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