甲虫雑感録103版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ダエンカクホソカタムシ  10/10/25
裏山階段の埋もれた丸太の樹皮を剥がしで得られた。体長1.9ミリ。体型はツツキノコムシだが、触角先端がまったく違う・・・・。2節からなる独特の触角球桿はカクホソカタムシ科のなかにそれらしき姿を見ることができる。
ホソカタムシの誘惑 
現在、分類学上ホソカタムシ科という名称は消滅し、コブゴミムシダマシ科とムキヒゲホソカタムシ科とに分離してしまったというが、この本にカクホソカタムシ科は含まれていない。かつてはホソカタムシ科の一員だったということでこのダエンカクホソカタムシ1種が画像紹介されるのみである。
スジミズアトキリゴミムシ  10/10/19
体長3.7ミリ。雪捨て用舗装道路にて。いぶし銀みたいな渋い光沢があります。
アリヅカムシの一種  10/10/19
体長2.3ミリ。複眼間に大きな対の穴を持ち、顔が頬で窄まらないのが特徴か。これも落ち葉下によく見る種だ。
ヒメエンマムシ? 10/10/14
体長5.0ミリ。この属の特徴は上翅は長く完全な外副肩条を有し、内副肩条を欠くとある。
アリヅカムシの一種 10/10/13
拡大レンズ12.5mmの絞り環の効果を確かめるための試写をくりかえしている。体長2.3ミリ。小あごひげの先端節が肥大化して頭部の両側に構え、巨大な耳のようにも見える。落ち葉などによくいる種で、過去にも何度か登場している。
アメイロセミゾハネカクシ 10/10/01
「森の番小屋」付近の林中には伐採木を積み上げてある場所が数箇所隠れている。上の材を退けると年数が朽ちさせるのかボロボロ崩れ、中にいた小さいハネカクシが驚き四方に逃げるのがみえた。前胸に縦ミゾがある。
側面像 10/10/01
上の画像のように伸びた状態で計測体長3.0ミリだが、普段はアリノスハネカクシ類に似て威嚇の姿勢で移動するので2.5ミリほどに見える。
ハンミョウ  10/10/01
この地域では結構珍しいナミハンミョウだが、意外な時期に現われた。巨大な18ミリの体長はいつもの拡大レンズを外して撮らないと全体像は得られない。
上唇   10/10/01
ハンミョウ類の上唇は種によって独特の形状と剛毛を生やすという。この個体の剛毛は、左3本、右4本と非対称でナミハンミョウ基本モデル(左右計6本)と異なるがなぜ?。
イツホシテントウダマシ 10/09/21
体長2.6ミリ。かつて裏山の階段に使用された古いボロボロの小丸太が積み上げられているところにて。小さいながらもコントラストのある斑紋は肉眼でも判り、未採集種かと期待するが07/05/05に記載されていた。
コクゾウムシ 10/09/20
春先に頂いた2キロほどの「もち米」、ビニール袋に入れたまま忘れていた。今年の夏は異常に暑かったこともあり大量に発生させてしまった。18度以下では活動を休止するというが、逆に暑いほど加速度的に繁殖するようだ。暑さと乾燥に強いというこれまでの甲虫の常識を覆すすごいムシだ。
斑紋 10/09/20
一見黒く見えるコクゾウムシ(体に砕いた米粉をまぶして分かりにくい)だが、よく見ると上翅に4黄斑を持つ個体も多い。体長は2.3〜3.5ミリ。
体色変化 10/09/20
黒っぽい個体だけでなく赤褐色の個体も少なくない。テネラル(羽化直後)の未成熟色の可能性も捨てきれず1週間ほど小ケースで飼育?してみたがそれほど変化はなかった。でも厚さ1ミリのプラケースを口吻の太さだが孔をあけられたのには驚いた。
ダイミョウアトキリゴミムシ 10/09/17
ご無沙汰。涼しくはなったが積極的に甲虫探しはしていない。が、偶然にも青とオレンジの綺麗なゴミムシと出会った。体長7ミリ。発見場所は勤務施設からコンクリート製東屋、通称パルテノンに続く階段。
自動販売機の明り 10/08/27
一度は訪れてみたかった区界高原の自動販売機の明り。23℃と気温は十分だが、時期が遅過ぎたようだ。30分で来れるのになんでピークに来なかったんだろう。
追記:9月になっても連日、暑い日が続いており、外出を控えている。出撃してもおそらく成果は得られないだろう。ネタ(在庫)切れで更新できない。と、いうことで暫く休止です。
ミツモンセマルヒラタムシ 10/08/27
今年から度々登場している拡大レンズ。前胸や上翅の周囲縁に合っている焦点も小楯板を含む会合部にはきていない。絞り冠を入れてもっと深い被写界深度が欲しいところだ。
ホソクチゾウムシの一種 10/08/27
ビーティングでは高地でもまったく成果は得られなくなった。なんか甲虫が枯れ果てた感じだ。
ジュウサンホシテントウ 10/08/26
日中も出撃したが成果は得られなかった。で、これは夜間に自動販売機の明かりで採れたヤツ。細長くテントウムシらしくないが触角、あごひげ、複眼など各パーツは明らかにテントウムシだ。初物で嬉しいが、甲虫を得る効率が著しく悪くなってきている・・・。
秋津湧水 10/08/25
勤務施設から2キロほど南西にある有名な名水?だが、これまでアブが多く近づけなかった。
ヒメスナゴミダマシ 10/08/25
体長8.5ミリ。清流脇の石の下にたくさん見つかる。
右前符節 10/08/25
(左)スジコガシラハムシダマシ、(右)ヒメスナゴミダマシ。
へび 10/08/25
清流脇の石の下から。
ムナグロツヤハムシ 10/08/21
たしかに斑紋の変異に富む種だが、非対称のブチ黒とは・・・ここまで凝っているのは見たことがない。
クロチビカワゴミムシ 10/08/21
体長3.0ミリ。樹皮下に生息する。
マルキスイの仲間? 10/08/21
体長1.7ミリ。図鑑には「上翅に直立した長毛を疎生する」とあるのでケナガマルキスイあたりが近いと思うが、前胸基部側方にある一対の小円孔が確認できない。
峠の枯れ色帯 10/08/18
10/08/04 画像の奥。東北電力高圧電線下の保守用歩道に沿って大規模に伐採され、枯れ色に。普段 いけない渓にはかつて伐採された丸太が散乱していた。
ヨツボシゴミムシダマシ 10/08/18
体長9.5ミリ。切り株の樹皮下から。コウモリ紋は変異が少なく基部側に3個、翅端側に4個の突起を伸ばす。
裏側 10/08/18
赤い腹。
キクイムシの一種 10/08/18
体長約3ミリ。強い艶の前胸。


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