甲虫雑感録100版 


昼休みのチョッとした時間を利用た素人甲虫探し出す記です。いつもおなじ
フィールドだと、いづれネタ切れの不安もあるが、なぜか途切れることなく継続
している。次々と現れる新甲虫の不思議。大自然の深さと神秘、恵みに感謝。



ハスオビヒゲナガカミキリ(♀)  10/07/17
体長は約10ミリ。ヒゲ(触角)が異常に長く、計測すると体長の3.4倍ある。この体長・触角比から意外にも♀個体だということが判かった。図鑑の解説によると♀で3.2〜3.5倍、♂で4.2〜4.5倍にもなるという。
ハスオビヒゲナガカミキリ(♂) 
その数日後、さらに(触角)の長い待望の♂が捕れたが載せるのを忘れていたようだ。雌雄比較のためここに並べたい。
ツートンカラー  10/07/17
ドウガネツヤハムシの体色は銅黒色と青藍色のが知られるが、なかにはこれら2色の合体個体もいるんだなぁ。
イクビチョッキリ族  10/07/17
体長3.0ミリ。吻から生える触角の位置によって♂♀が判りこれは♂。オオズイクビチョッキリあたりかと見当をつけるが、瑠璃色金属光沢が確認できない。
イカリモンテントウダマシ  10/07/17
体長3.3ミリ。上翅の色彩は、ほとんど赤褐色のものから、肩部赤紋を残して黒色のものまで変化に富むという。
側面像  10/07/17
ゴミダマみたいに徐々に太くなる数珠状の触角など、これまでのテントウダマシのイメージとだいぶ異なる。
クロシギゾウムシ♀  10/07/17
体長6.3ミリ。♂とは吻の長さが異なる。ところで小楯板や中胸後側板が白くなくオレンジ色の個体もたまに捕れるが、これは新鮮な個体を表しているのだろうか?
クロシギゾウムシ♂  08/08/29
体長約6ミリ。比較用として過去画像から拝借。
ホソカッコウムシ  10/07/17
体長5.7ミリ。♂の前脛節はやや湾曲するとあるので、この個体は♂か?。
クリイロアシブトコメツキ  10/07/16
体長7.2ミリ。太短いながら流線型の体形と明るい黄褐色はこの種名で間違いないと思う。

南方系の種です。符節(3節だったっけ?)に膜状片がありますので確認されたらと思います。だそうです。情報ありがとうございます。
イモサルハムシ  10/07/16
体長7.2ミリ。青、緑、赤、様々な金属光沢の体色を持つ。そうそう銀色なんてのも採れたことがある。
ヒラタクロクシコメツキ  10/07/16
体長12.8ミリ。
スコール  10/07/16
昼休み直前に突然の土砂降りがあったようだが、構わず峠に向かう。幸いにも峠は降った形跡が無かった。
ヒゲナガビロウドコガネ♂  10/07/16
峠のビーディングで、結構落ちる。
ヒゲナガビロウドコガネ♀  10/07/16
♂♀結構落ちる。
ビロードアシナガオトシブミ  10/07/16
ブナの若葉を巻くためか山地に生息。チョッと気になったのが「ビロウド」と「ビロード」の差。発音では意識しなければそれほどの差は感じられないが、ネットではしっかり別物として分けられ重なることは無い。それぞれ権威ある機関が採用しており、どちらも正解のようだ。う〜ん、まぎらけんいち。
ハナノミの一種  10/07/15
体長約4ミリ。体長といっても頭を上げるのか?、尾節板まで加えるのか?分からない。 肩がわずかに赤いが、こういったにじむ程度の赤紋では種の特定は無理だろう。
側面像  10/07/15
ハナノミを捕らえるとき、周期の短い連続ジャンプして逃げ出そうとするのは、尾節板を叩きつけるのだろうか?あるいはこの太い後腿節で踏ん張るのか。
不明種  10/07/15
体長4.2ミリ。太い・・・幅のあるコメツキだまし。前胸基部と上翅基部に黄毛を生じるヒメミゾコメツキダマシ という種が存在するも明らかに違う。

ニホンヒメミゾコメツキダマシDromaeolus nipponensis Fleutiaux,1922の雌だと思います。雌雄差の極めて大きい種です。だそうです。情報ありがとうございます。
側面像  10/07/15
コメツキダマシ科↑とコメツキモドキ科↓。たまたま隣同士になったが、双方コメツキ科にきわめて似ているが実は非なるの意。
キムネヒメコメツキモドキ  10/07/15
体長4.2ミリ。裏山の雑草葉上からルッキングにて発見したぞぃ。初!。気分敵には→(●^o^●)v。小さいからあまり馴染みが無いけど、普通種なんだって。でも、この図鑑にある「普通種」も地域が変わればレッドデータ記載の希希だったりして、初!ってことが価値を物語る?
コルリアトキリゴミムシ  10/07/15
体長3.9ミリ。05/04/30、09/08/18と、これまで2度登場しているが、獲られた場所はそれぞれタンポポの花、灯火自動販売機の明り、そして今回は裏山の雑草葉上からとばらばら。発見時期も早春から盛夏までとバラバラだ。
オサムシの仲間 10/07/13
体長21ミリ。峠の上り口の側溝にて。国産オサムシは約40種が知られているが、それ以上に亜種も多く、素人には難解な部類にはいる。
ジョウカイモドキの一種 10/07/13
体長2.3ミリ。ジョウカイモドキ科の一部に♂の上翅端が異様に変形する種群が知られる。クギヌキジョウカイモドキに代表されるように「釘抜き」とは異形を妙に言い当てている。
上翅端拡大 
 
バラルリツツハムシ 10/07/11
近づくとパッと飛んで逃げてしまうが、いつもの様に捕らえてケースで撮る。上翅と前胸の点刻の粗さに差があると色が異なって見えて美しい。
チャイロツヤハダコメツキ 10/07/11
体長11.2ミリ。頭部は強く前方へ突出し、前縁は上反し切断される。小楯板が上翅基縁より強く内側に位置する。

とりあえずは、チャイロツヤハダコメツキで問題ないと思います。この属は、近年になって酷似種が何種も記載されており実際には相当な名難物です(苦闘中)。だそうです。情報ありがとうございます。
ムナキルリハムシ似 10/07/11
また07/06/18と同じムナキルリハムシ似の不明種が現れた。前胸両端が黄色くないキボシルリハムシの可能性は?。
広大な草原  10/07/11
盛岡市街を縦断してきたためか一時間以上かかってしまった。岩手山の裾野に広がる広大な牧草地。
アカバネツヤクチキムシ  10/07/11
体長5ミリ。ここ以外では確認できないが、なぜかここだけには大量にいる。
オオハナノミ科の一種♂  10/07/11
体長5.3ミリ。図鑑のどの種とも一致しないが、スジオオハナノミ属の特徴とそっくり。拡大画像
オオハナノミ科の一種♀  10/07/11
体長4.7ミリ。たまたま同じ区域で捕れた雌雄を、同種としてひっつけるのは乱暴だが、同種らしさがプンプン匂う。一応、♀の拡大画像も上のリンクの最後に加えておいた。
アオオビナガクチキ  10/07/11
体長8.3ミリ。幅20〜30mの自然林のブッシュが他の牧草地との仕切りに使われ、ところどころに栗の花がみえる。栗の花を叩くと結構、落ちてくる。
トウホクツヤミズギワコメツキ?  10/07/11
体長約3.4ミリ。下の比較用に用意したヘリムネマメコメツキと比べ、触角が細い。脚が黄色い。上翅の条溝がより深く目立つなど明らかに別種のようだ。種名の根拠はあまりなく、希望的根拠で怪しい。

このグループは難物です。ちょっと手が出せません。だそうです。情報ありがとうございます。
ヘリムネマメコメツキ  10/05/24
体長3.6ミリ。比較用過去画像。


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